筆者は神社に行くと、必ず「おみくじ」を引いてしまう。引かないとどうにも落ち着かないのだ。ただ、セルフサービスのおみくじが増えてきて、味気なくなってきたなあと残念に思う今日このごろだったりする。今回紹介する「巫女さんお御籤」は名前の通り、かわいらしい巫女さんからおみくじが引けるソフト。名前を聞いただけではキャラクタ重視のソフトに思えるかもしれない。もちろん巫女さんも重要なチャームポイントなのだが、それだけではなく、昔ながらの本格的なおみくじを引くことができるのだ。
起動すると、巫女さんが現れておみくじかどうか訊ねられる。ここで「はい」と答えると、「●●番ですね」と、該当する番号のおみくじを笑顔で渡してくれる。おみくじは白い短冊型の紙に、「第●●番」という番号と、大吉や小吉などの吉凶、そして「願望」「失物」「学問」「縁談」といった14の項目が墨色で簡潔に書かれており、印刷して木にくくりつけたくなってしまうほどのリアルさを持っている。
特徴的な項目が「生死」。「かならず生きる」「生きる」というものだけでなく、「3分生きる」「7分生きる」というものもある。「十のうち三は生きる」「十のうち七は生きる」という、確率(可能性)を表しているものと思われる(「五分五分」というのもあった)。なお、項目はすべて作者が実際に引いたおみくじにあったものとのことだ。
おみくじの内容を読んだあとに、巫女さんに「ありがとう」と言えば終了となる。再び引くには再度起動しなければならないが、そもそもおみくじは連続して何度も引くものではない。1日1回、家を出る前に引いてみる、仕事をはじめる前に引いてみる、といった使い方をお勧めしたい。全部で何番まで用意されているかまではわからなかったが、少なくとも筆者が試した限りでは、番号は重複しなかった。
愛らしい巫女さんと、昔ながらの本格的なおみくじが作り出す、どことなく優しくておごそかな雰囲気を、ぜひ「巫女さんお御籤」で味わってほしい。
編集部注:Ver.1.2では、自己解凍形式のダウンロードファイルと、展開(解凍)後の実行ファイルが同じ名称のため、同じフォルダに展開することができない場合がある。ダウンロードファイルを実行すると展開先を訊ねられるので、別のフォルダを指定するか、サブフォルダを作成してその中に展開するようにしてほしい。
(柴崎 ひろ)