山あり谷ありのデスクトップ画面を縦横無尽に疾走する、迫力満点のスクリーンセーバ。「デスクトップ探検隊 (Screen Saver)」は、3Dで描画された大地を車両で走り回り、乗員の視点から眺めることができるスクリーンセーバ。山や湖、崖といった立体感あふれる空間を相当な速度で走り、時にはジャンプをしたり、湖の中に突っ込んだりもする。作者は「水陸両用車の目線」と表現しているが、スピード感もあいまって、まるでラリーゲームをプレイしているような迫力がある。
大地や空がデスクトップ画面で構成されているのが特徴。ブラウザ画面の上を走っているかと思えば、テキストエディタの湖に潜って走る。空を見上げればアイコンが浮かんでいて、視線のはるか先にはフォルダウィンドウが待っているといった感じだ。まるで自分がWindowsの世界に入り込んだような感覚になり、実におもしろい。あまりの楽しさに画面を凝視し続けてしまい、危うく車酔いするところだった。
特に見事なのが水面の描写。岸辺から水中に入っていく地面の消え方や、空にある画像の映り込みがしっかりと表現されている。さらに、潜った状態では水面がゆらめき、水深や光の当たり具合によって水底の明暗が変わるなど、ちょっと幻想的な雰囲気も体験できる。スクリーンセーバなので自分で運転することはできないが、眺めているだけでも十分楽しめるはずだ。
スクリーンセーバの動作中にBGMを鳴らすこともできる。利用できるのは音楽CD/MP3/WAVで、音楽CDの場合はトラックを指定して同じ曲をリピートさせることも可能だ。また、簡単にインストールやアンインストールを行うためのプログラムが同梱されているのもうれしい。もちろん、手動でシステムフォルダにコピーすることでも利用できる。
(柴崎 ひろ)