「アクアガーデン 淡水宮 Premium」は、美しい熱帯魚が泳ぐさまを手軽に楽しめるデスクトップ水族館だ。実際の水槽を観ているような、リアルな感覚を味わえる。「ゆっくりと気持ちよさそうに泳ぐ、さまざまな熱帯魚」「ゆらゆらと揺れる水草」「水面の動きで微妙に変わる光」──リアルさを追求した熱帯魚鑑賞ソフトは、すでにいくつもの製品がリリースされているが、「アクアガーデン 淡水宮 Premium」の特徴は、さまざまなパターンの“水族館”を簡単な操作で楽しめることだろう。まず、選択できる水槽そのものは5種類。さらに、BMP/JPEG/PNGなどの形式の画像ファイルを使用して、ユーザがオリジナルの水槽を作成することも可能だ。水槽にこだわらなければ、背景に好みの写真を貼り付けることもできる。
選択した水槽に泳がすことのできる熱帯魚は35種類。おなじみネオンテトラをはじめとしたテトラ類、ディスカス、エンゼルフィッシュなどから、マーサハチェットや姿かたちが愛らしいマミズフグなどまで、いずれも美しいものばかり。魚の種類によっては5匹単位で泳がせられるようになっており、一度で最大75匹まで表示させられる。
実際の鑑賞時にはフルスクリーンモードのほかに、ウィンドウモード、さらには壁紙としてデスクトップモード(アクティブデスクトップ)の3種類のディスプレイモードから選択できる。もちろんスクリーンセーバに設定することも可能だ。
インストール直後は、水槽に熱帯魚がいないので、ユーザは最低限、泳がせる魚を追加設定しなくてはならないが、細かな設定にこだわらないのであれば、これだけでも十分に楽しめる。もちろん、水槽や魚の種類だけでなく、好みに応じて細かな設定をすることも可能。気泡の量を変えたり、背景のグラデーションの色を変えたり、光の反射率を変えたり、BGMを再生させたり……。多彩な設定可能項目を組み合わせて、無数ともいえるパターンを楽しめるようになっている。
もちろん熱帯魚鑑賞ソフトにつきもののエサあげ機能や、特定の魚を追尾するロックオン機能なども備えている。ワイドモニタにも対応し、最大3台のモニタを連結して、ひとつの水槽にすることも可能だ。
よりリアルな迫力を味わえるのはフルスクリーンモードだが、筆者は全景を楽しめるウィンドウモードが好み。マルチモニタを使ってワイドなデスクトップで観賞できれば最高なのだろうが、盆栽的風味のウィンドウモードもなかなかよいのではないかと思う。
(練馬 ベク蔵)