「2進数時計スクリーンセイバー」はその名の通り、日付と時刻を2進数で表示するスクリーンセーバ。秒単位で0と1が変わっていく様子を、さまざまな画像で楽しめる。2進数とは、すべての数字を“0”と“1”だけで表す方法のことで、コンピュータ世界ではおなじみのもの。2進数1桁では0と1、2桁では0から3までの数字を表現できる。「2進数時計スクリーンセイバー」では、月/日/時/分/秒を個別に表示するが、そのためには0から59までの数字があればよいので、6桁(0から63まで表現できる)となっている。曜日は数字ではなく「SUNDAY」などのように英語で表記される。
大きな特徴は、数字の代わりに、さまざまな画像でも表示させられること。零/壱という漢字や、大小のハートマーク、○×や歩行者信号など、0と1に相当する二つの画像をセットにしたものが16種類も用意されており、好きなものを選べる。なかにはかわいらしいうさぎのイラストなどもある。
文章ではわかりづらいと思うので(筆者自身、微妙に混乱している)、例を挙げてみよう。例えば「1月2日 3時4分5秒」の場合は、
- MONTH 000001
- DAY 000010
- HOUR 000011
- MINUTE 000100
- SECOND 000101
となる。数字の羅列を見て、即座に普段使っている10進数に変換できる人は稀だろうが、実は足し算さえできれば、変換すること自体は簡単だ。6桁ある数字を右から順に見て、数字が“1”のときに、- 1桁目:1
- 2桁目:2
- 3桁目:4
- 4桁目:8
- 5桁目:16
- 6桁目:32
を順に足していけばよい。つまり、“101100”であれば、4+8+32=44、ということになる。計算している間にも、時間は進んでいってしまうのだが……。時刻を確認する用途としてはきわめて適していない「2進数時計スクリーンセイバー」だが、数字や画像がぱたぱたと変化する様子を素直に楽しんでほしい。そのうちに「あ、いまは○○分だ!」とわかるようになったら、人に自慢できる……かもしれない。
(柴崎 ひろ)