blogサイト花盛りである。手軽に開設できる上、更新も非常に簡単なblogサイトが人気を集めるのは、当然と言っていいのかもしれない。しかし、それでも筆者のような怠け者は、まだ面倒くさいと思ってしまうのだ。IDやパスワードを入力してサービスにログインし、お世辞にも書きやすいとはいえないブラウザの画面で文章を書き、サイトを再構築して、ログアウトする──blogに書く内容などを考える以前に、この手順だけですでに萎えてしまうのである。ところが、そうした言い訳の一切を無意味にしてしまうソフトがある。それが「ubicast Blogger」だ。WYSIWYGなHTMLエディタでさくさくと記事を書き、あとは「投稿」ボタンをクリックするだけで、ログインから投稿、再構築、記事の取得、ログアウトまで、すべてを自動でやってくれる。これで「面倒」などと言ったらバチがあたる、というより、これ以上簡単にするには「記事まで自動で書いてもらう」しかないというくらいに、便利なソフトなのである。
現在、「ubicast Blogger」の動作が確認されているのは、Excite、Movable Type、ココログ、Seesaa、Nucleus 3.1、Blogzine(ブログ人)、News-Handler、TypePadの各blog。このうちExiteとSeesaaでは、「ubicast Blogger」からユーザ登録やblogの作成をすることもできるので、これからblogをはじめようとする人にもぴったりだ。複数のblogを管理し、それぞれのblogに記事を投稿することも可能だ。
blogのアカウントを作成、もしくは登録したら、あとはエディタで記事を書けばよい。複数のblogを登録してある場合は、「投稿先」のプルダウンから書いた記事の投稿先を指定できる。エディタはWYSIWYGで、フォント、フォントサイズ、文字色、文字揃え、リンクの挿入、段落番号、インデント、引用などを指定することが可能だ。選択文字列をドラッグ&ドロップで移動できるなど、エディタとしての使い勝手もよい。もちろん追記や概要、キーワードの編集、トラックバックの送信も可能だ。
画像の挿入もドラッグ&ドロップで行える。エクスプローラからのファイルのドラッグ&ドロップはもちろんのこと、Internet Explorerなどから画像を直接ドラッグ&ドロップしてもよい。挿入した画像は自動的にアップロードされるため、画像をアップロードするための操作も必要ない。静止画だけでなく、動画の挿入も可能だ。動画はubicast3形式に変換された上でアップロードされる。再生にはJavaアプレットの「ubicast3 Player」を使うことになる。
投稿時のオプションとして、公開設定やコメント、トラックバックを受け付けるかどうかの指定、さらに投稿日時の指定が可能。また、新規記事の投稿だけでなく、過去に投稿した記事の編集も「ubicast Blogger」から行える。記事をローカルに保存しておくことも可能だ。
操作もわかりやすく、すでにblogを作っている人だけでなく、はじめて作る人にも直感的に使うことができるだろう。ツールバーのカスタマイズ機能やショートカットキーの設定機能も備えているので、自分の使いたいスタイルを作れる。
とにかく一度使ってしまったら手放せなくなること請け合いで、対応blogを使っている人、これからはじめようと思っている人は、ぜひ試してみてほしい。そうでない人も、対応blogは徐々に増えていくと思われるので、チェックしておくといいかもしれない。極端なことを言ってしまえば、「ubicast Blogger」を使うためにblogを乗り換える人がいても、筆者は驚かない。