猫やイルカなど、かわいい動物たちがデスクトップ上を動き、時刻を表示するスクリーンセーバ。キャラクタが人文字(動物文字?)のように集まって、数字をカラフルかつにぎやかに表現してくれる。世界の子どもたちに食糧や薬を提供するための慈善活動「Dream Project」として開発が行われ、ユーザは寄付という形で協力することができる。ソフトを起動すると、水晶球に入った猫、あるいはライオンやイルカといった動物が現れ、ところ狭しと動きまわる。そして徐々に数字の形に整列して現在時刻を表示する。その後は1分ごとにキャラクタが再整列して新しい時間を表示し続ける。画面はフルスクリーンのほか、ウインドウ状態でも表示することが可能で、デスクトップ時計として利用しながら、他の作業を行うこともできる。
時刻とともに年月日も表示され、日本語だけでなく英語やフランス語、ドイツ語など12ヵ国語から選択することができる。配布アーカイブには、Win32版と.NET版の2種類が同梱されており、.NET版の場合はインターネットにアクセスして最新の天気と気温のデータを取得することも可能。世界各国の画像を背景として利用できるほか、デスクトップ画像をそのまま利用することもできる(この場合は強制的にフルスクリーンモードとなる)。
そのほかにも、水玉が揺れ動いたり雪が舞ったりする特殊効果、任意のメッセージ表示、音楽CDやファイル、動画データの再生など、豊富なオプションを備えている。言語/背景/キャラクタ/特殊効果をランダムに設定することもできる。パソコンのカレンダーと連動し、季節ごとにキャラクタの色合いが変わるのもおもしろい。
「Dream Project MX」は、「飢えや病気で亡くなっていく世界の子どもたちのために何かをしたい」という作者による「Dream Project」のソフトとして作られており、活動に賛同する、協力したいというユーザがソフトに対して寄付を行うことで、その全額が慈善団体(現在はUNICEF)に送られる。同プロジェクトの作品にはシェアウェアの「Dream Project 1J」もあり、同様に売り上げの全額が寄付されることになっている。
なお、キャラクタや背景、特殊効果用の画像などは随時募集しているとのこと。よい写真を持っている、絵心があるという人は、作品への参加という形でプロジェクトに協力するのもよいだろう。作者のホームページではプロジェクトの紹介も行われているので、一度覗いてみてはいかがだろうか。
(柴崎 ひろ)