好きな画像を万華鏡風などの模様に変換し、画面いっぱいにアニメーション表示してくれるスクリーンセーバ。変換方法や画像によって、見た目や色彩が驚くほど変わるのがおもしろい。「鏡三」は、任意の画像をさまざまなパターンで変換して、動きのある美しい模様を表示するスクリーンセーバで、設定次第でまるで異なったイメージが表示されるのが特徴。設定のポイントは「変換方法」と「元となる画像」の二つ。
「変換方法」は、「画像をどのように変換して表示するか」というもので、見た目に最も影響する設定。「万華鏡風」「絨毯風」「テーブルクロス風」「タイル風」「花柄」「歪四角」「長方形」「無変換」の8種類の基本変換が用意されている。例えば、万華鏡風では複数の三角形に分割された画像が組み合わされて表示される。画像がゆっくりと動く光景は万華鏡の世界そのもの。他の変換方法も名称通りのイメージだ。変換方法は、起動のたびにランダムに選択されるようにすることもできる。
外部DLLを指定することも可能で、作者のホームページでは「鏡三用外部変換DLL」やサンプルプログラムが用意されている。プログラミングの知識がある人は、新しい変換方法を自作することも可能だ。「シャッフルする」にチェックを入れると、画像の各ピクセルを入れ替えて表示するので、元画像とはまるで違う砂嵐のような模様になる。
「元になる画像」は、「ランダムイメージを使用」「イメージファイルを使用」「指定フォルダのイメージ」から選択する。ランダムイメージは、内部に用意されている画像で、カラフルな丸や四角が敷き詰められている。ほかの二つでは、デジカメ写真やCGなど任意の画像を個別ファイルまたはフォルダ単位で指定する。使用できる画像形式はBMP/JPEG/PNG。
そのほか、分割後の画像一つあたりの大きさや変化量、書き換えのウェイトなどを指定することが可能。画像の移動方法(動き方)は、「直線」「曲線」「スライドショー」から選べる。BGMを指定して、起動中に音楽を流すことも可能だ。
同じ画像でも変換方法を変えるだけで、がらりとイメージが変わるし、画像をたくさん用意すればするだけ模様が増える。「この写真はどんな模様になるだろう」と想像しながら、心ゆくまで楽しんでほしい。なお、以前に紹介した壁紙作成ソフト「壁紙にも鏡三」も、本ソフトと同様の仕組みを利用している。
(柴崎 ひろ)