カレンダや時計、ティッカーといった便利なツール群を統合した、見た目も秀逸なデスクトップツール。各ツールはそれぞれ独立しており、バージョンアップや新ツールの追加などが随時行われている。デスクトップツールは画面上に常時表示しておくという使い方が一般的であり、他のツール以上にデザインやギミックが重要な要素となる。この点において「日産デスクトップツール 3」はすばらしいものがある。デザインが非常に洗練されており、ずっと飾っておきたいと思ってしまうのだ。特にWindows XP/2000では美しい半透明処理が行われるので、ぜひ同環境での利用をお勧めしたい。
「日産デスクトップツール 3」は、本体となる「コアアプリ」と、さまざまな機能を実現する「ガジェット」から構成されている。インストーラにはコアアプリとともに、ウォッチ/カレンダー/天気予報/ティッカー/検索/占いのガジェットと、2種類のスクリーンセーバが含まれている。「NISSAN DesktopTools 3 ホームページ」では、随時新しいガジェットが公開されており、現在は計算機と新バージョンのカレンダー、夏向けのスクリーンセーバを入手することができる。
コアアプリの右クリックメニューから必要なガジェットを選択して起動する。終了時に表示されていたガジェットの種類や位置は記憶され、次回起動時は前回の状態が復元される。天気予報や占いの内容は、設定した生年月日や郵便番号などの情報をもとに表示が行われる。ガジェットは個別に「つねに前面に表示」を設定することが可能で、一部のガジェットでは普段はクールなアイコンだけを表示するといった使い方もできる。
それぞれのガジェットは便利な機能を備えている。カレンダはスケジュール機能を備えているだけでなく、誕生日や結婚記念日などを「カウントダウン」として登録し、あと何日といった形で表示させることができる。新バージョンでは日めくり式の表示と1ヵ月分の表示を切り替えられることも可能だ。ウォッチはシンプルなアナログ表示だが、毎正時には文字盤がタコメータに変わり、アクセルを吹かす音とともに針が振れるというギミックがおもしろい。すべての機能はとても紹介しきれないので、ぜひ各自で確認してほしい。
バージョンアップは基本的にネットワーク経由で自動的に行われるので、意識しなくても最新バージョンが使えるというのもうれしい。特定の条件のときにだけ表示されるという特殊なガジェットも楽しみだ。欲を言えば、ティッカーや検索に任意のサイトが登録できれば、さらに便利なように思えた。ガジェットやスクリーンセーバの追加や「テーマ」機能の搭載など、これからの展開にも期待したい。
(柴崎 ひろ)