デスクトップに植えた「樹」がリアルタイムに繁殖する様子を楽しめるアクセサリ。状況に応じてさまざまな種類の変異種が誕生し、デスクトップが次第ににぎやかになってゆく。「卓上の樹」は、デスクトップで植物を育てられるソフト。キャンパスのサイズや更新期間などを決め、「樹」の種類と植える場所を指定するだけで、「樹」が時間とともに生長する姿を観賞できる。
新規に開始する場合は、まずキャンパスの大きさを指定する。サイズをデスクトップに合わせればそのまま壁紙になり、小さいサイズにすれば、上下左右がつながっているためデスクトップパターンとして並べて利用できる。背景色の指定や他の壁紙の利用も可能だ。「樹」が生長する間隔は1分〜1日から選択できるので、早く生長が見たい場合は1分を指定すれば、すぐにデスクトップが「樹」で生い茂る。
植える「樹」には、上下左右に伸びる「拡散型」と、キャンパスの下端から上に伸びる「上昇型」があり、さらに別の場所に繁殖する「分裂樹」、枝分かれする「ループ樹」、繁殖しない「単独樹」、分裂と枝分かれの両方を行うものなど、さまざまな種類がある。配布アーカイブに同梱されている「ゲンカイミミナグサ」「タデスミレ」のほか、作者のホームページから多数の植物を入手できる。
「樹」を植える場所を指定すると、その付近から芽が出て花が咲き、やがて分裂や枝分かれがはじまる。このとき、葉や花の色が違うものや、キャンバス内の別種の姿を投影したものが変異種として発生することがある。変異種をファイル保存して、別のキャンパスに植えるといったことも可能だ。
繁殖したキャンパスの様子はそのまま保存することが可能で、別の壁紙に切り替えたあとでも、保存したキャンパスの状態から繁殖を継続できる。そのほか、変異種の保存指定やキャンパスの保存指定、キャンパスや「樹」ファイルの関連付け、スタートアップ登録などを設定できる。
作者のホームページでは、ユーザが変異種を投稿できるようになっており、他のユーザの変異種をダウンロードして植えることも可能。変異種が変異種を生み、無限に「樹」の種類を増やしていける。
(才生 文佳)