壁紙を自動的に最適な状態に調整して張り替えてくれる壁紙チェンジャ。複数の壁紙をグループという形で登録しておき、グループ単位で張り替えることができる。背景色の変更や拡大・縮小、タイル表示といった処理を、それぞれの画像に合わせて自動で行ってくれるなど、豊富な機能を備えている。オートチェンジ機能を使うには、「壁紙グループ」を作成して壁紙を登録する。グループは複数作成することができる。画像を個別に登録するほか、ディレクトリ単位で一括登録することも可能。また、ディレクトリ自体を登録することで、画像を随時検索し、更新してくれる機能もある。ディレクトリに画像を追加するだけで壁紙の対象になるので便利だ。サブディレクトリを含めて登録することもできる。張り替え間隔は、「任意の時分単位で定期的」「起動後1回だけ」「毎正時」から選択できる。ランダム張り替えやスクリーンセーバ起動中の張り替え抑止も可能。オートチェンジのON/OFFや、次/前の画像での張り替えは、タスクトレイメニューから行える。ドラッグ&ドロップで張り替えることもできる。
画像に合わせて自動的に背景色を変更してくれるのが特徴。画像の張り替えと同時に、以下のルールで変更される。
- 画像四隅の平均/明色/暗色で塗りつぶす。色を反転させたり、明度を調整することも可能
- 画像四隅の暗部/明部から8×8ピクセルで色を取り出し、タイル状に表示する
- マニュアル設定で好きな色で塗りつぶす
マニュアル設定以外では、アイコンのタイトルの背景色が変わらないように、システム値を変更しないこともできる。拡大・縮小やタイル表示を自動で調整してくれるのもポイント。画面解像度より大きい場合に縮小するのはもちろん、「画像サイズが画面解像度の何%以上のときに拡大する」「何%未満のときにタイル表示する」といった設定を行うことができる。タイル表示では、隙間なく詰める以外に、端の画像が欠けないように間隔を自動調整したり、最小表示枚数を設定したりすることができる。画像が交互に左右反転する「ミラー」、交互にネガ表示になる「ネガ」といったエフェクトも機能もある。
先月/今月/来月のカレンダーを、最大2ヵ月分まで表示することもできる。表示位置やフォント、文字色などの設定が行える。壁紙をモノクロ表示にしたり、好きな色でセピア調にすることもできる。壁紙の濃度を調整してソフトな感じにすることも可能だ。
標準で対応する画像形式はBMP/JPEG形式だが、Susie Plug-inを利用して、対応形式を増やすことができる。SSTPに対応し、「伺か(何か)」や互換のデスクトップアクセサリが起動していると、キャラクタが張り替えを知らせてくれる。オートチェンジに設定したグループの画像をスライドショウで表示する「ギャラリーモード」も用意されている。
違和感のない壁紙設定を自動で行ってくれるだけでなく、細かな調整や拡張機能で多彩なアレンジが行えるので、初心者からパワーユーザまで満足できるだろう。おまけ機能も充実しており、もはや壁紙チェンジャという枠には収まりきらない、多機能ソフトといえる。
(柴崎 ひろ)