一定時間ごとに壁紙に変色効果を与え、古くなったように見せかけるユーティリティ。「古くなる壁紙」は、壁紙の画像に対して、「セピア」化などの効果を与え、時間経過とともに壁紙が古くなっていく様子を表現するソフトだ。「効果」「ステップ数」「変更間隔」によって、元の画像がさまざまな形で“古く”なってゆく。
利用できる変色効果は「セピア」「モノクロ」「ホワイト」「ブラック」の4種類。いずれも、指定の色調で徐々に画像が変わってゆく。「ホワイト」はハレーションを起こしたような感じ、また「ブラック」は夜の闇に包まれていくような雰囲気になる。「ステップ数」「変更間隔」は、それぞれ1〜999、1〜9,999(分)で指定することが可能。いずれの値も多めに取れば、ゆっくりと自然な感じを古くなっていく様子を楽しめる。
そのほかにも、動作のループを指定する「完全に変色したらリフレッシュ」、「古くなる壁紙」の起動時に元に戻す「起動時にはリフレッシュ」というオプションがある。
壁紙用ファイルを自動的に切り替え、目先を変えてくれる壁紙チェンジャはめずらしくないが、壁紙が“古く”なったことをユーザに視覚的に感じさせ、「そろそろ新しい壁紙に替えようか」と促してくれるというソフトを、筆者ははじめて見た。実に着眼点がユニークだと思う。壁紙に指定した元の画像ファイルそのものを変色させるわけではないので、安心して利用できる。
起動すると、タスクトレイに常駐し、メニューから設定画面を呼び出せるほか、「現在○ステップ中×ステップ目で、次回変更まであと△分あるか」の情報を見ることもできる。BMP/JPEG/PNG各形式の画像ファイルに対応する。
(練馬 ベク蔵)