最近はデジタルカメラだけでなく、携帯電話でも動画を撮影できるものが増えてきた。というわけで、今回はAVIやMPEGといった動画ファイルを再生できるスクリーンセーバ「ムービースクリーンセーバーDX」をご紹介。利用できる動画ファイルの形式はAVI/MOV/MPEG/WMV(MOVファイルはVer.2.0以前のみ対応)。基本的には設定画面でファイルを追加するだけで利用できる。ファイルの代わりにフォルダを指定すると、フォルダ内部の動画を自動的にリストアップしてくれるのは親切だ。設定画面に「プレビュー」機能を備えているので、再生できる形式かどうかの確認だけでなく、「これってどんな動画だったっけ」というチェックも簡単にできる。
特徴のひとつが、再生するファイルや順番を複数記憶させる「プログラム」機能だ。旅行などのイベント単位や、動画のジャンル別という感じにプログラムしておいて、そのときの気分に応じた組み合わせを選ぶことができる。ノートパソコンで「仕事」「プライベート」といった分類をするといった使い方もありそうだ。
表示に関する設定が豊富なのもポイント。特に便利なのが「前回の続きから再生」する設定。スクリーンセーバの動作が中断したあとも、停止した場所から再生するので、長い動画ファイルを登録している場合に高い効果を発揮する。また、マウスの遊び幅を4段階に調整できる。設定が大きいほど、マウスの動きでスクリーンセーバの動作が中断されにくくなり、「せっかく見ていたのに……」という心配が減る。
表示倍率は50%から400%までの6段階と全画面で、全画面時には動画の縦横比率を保って再生することが可能。音声再生の有無も設定可能。そのほか、「表示位置をランダムにする」「表示順をシャッフルする」「VGAで再生する」といった設定も行える。
対応形式も多く、アルバム型の静止画セーバのようにムービーを扱える「ムービースクリーンセーバーDX」は、撮りためた動画を有効に活用することができるソフトだ。ただ、動作環境を満たしている複数のパソコンで、一方は映像が表示され、他方は音声しか再生されないというケースがあった。筆者の環境だけの問題かもしれないが、念のために付け加えておく。
(柴崎 ひろ)