1日4回、時間帯によってデスクトップの壁紙を張り替えてくれる壁紙チェンジャ。タスクトレイに常駐させておくと、パソコンの内蔵時計を監視して自動的に壁紙を変更する。非常駐の設定で使用することも可能で、「張り替え職人」を起動したタイミングで時刻をチェックし、あらかじめ時間帯で設定した壁紙に変更する。対応する画像形式はBMP/JPEG。定期的に壁紙を差し替えてくれるチェンジャはいくつも存在するが、経過時間に応じて変更するタイプが多い。短時間で切り替えたりすることも可能だが、反面いくつもの壁紙用ファイルを指定する必要があり、フォルダ単位で指定したり、壁紙リストの作成を要求されたりといったこともある。
「張り替え職人」は、1日を時間帯で四分割と大きく分けたことで、設定画面が非常にシンプルなのが特徴。設定に必要なのは、
- 時間帯ごとの壁紙用ファイル
- 指定した画像のサイズを変更せずに複数を表示する「タイル」、またはディスプレイに合わせて画像を伸縮する「サイズ」のいずれかの選択
- 壁紙変更時に起動するオプションツールの指定
だけでよい。初期状態での時間帯は、
- 朝:4:30〜7:30
- 昼:7:30〜16:00
- 夕:16:00〜19:00
- 夜:19:00〜4:30
となっており、それぞれの時間帯に好きな壁紙を設定できる。「1日に数回、気分に合った壁紙に変えてみたいが、面倒な設定はしたくない」という人でも、簡単設定の「張り替え職人」なら使いこなせそうだ。壁紙変更時には、外部プログラムを起動することも可能。ヘルプにも書かれている通り、デスクトップアイコンのアイコン名部分の背景を透過にするソフトを設定すれば、すべての時間帯で美しいデスクトップを楽しめるというわけだ。
設定内容はINIファイルに保存される。INIファイルを編集することにより、四つの時間帯を変更することもできる。
インストールはアーカイブを任意のフォルダに展開し、ショートカットを作るだけ。レジストリは使用しない。アンインストールもファイルとショートカットを消すだけなのでお手軽だ。気軽に使いはじめられる上、設定も簡単なので、「ちょっと気分転換に壁紙チェンジャを使ってみよう」というときには、ぜひとも思い出してほしいソフトだ。
(呉 真)