Windowsの壁紙をすばやく変更できるユーティリティ。タスクトレイに常駐して、メニュー操作やタイマ設定で壁紙ファイルを簡単に切り替えられる。エクスプローラ風デザインの管理画面は、画像のサムネイル表示が可能で、簡易画像ビューアとしても利用できる。エクスプローラに似た「壁紙管理」画面は3ペインの構成。左側にフォルダツリー、右側の上部にはフォルダ内の画像を一覧表示するエリアがあり、下部には壁紙の登録リストが表示されている。単に画像を壁紙として使うのであれば、一覧の中から目的の画像をダブルクリックすればよい。
大きな特徴は、複数の壁紙を簡単に切り替えられること。気に入った壁紙を登録リストに追加しておけば、タスクトレイメニューから壁紙を切り替えたり、タイマで一定時間ごとに自動で切り替えたりすることが可能。切り替える順番は昇順/降順/ランダムからの選択、間隔は分単位または時間単位で指定できる。
壁紙の表示方法は、中央に表示/並べて表示/拡大して表示という基本的な表示に加えて、「縦横比を固定して拡大」「縦横比を固定して適度に拡大」という方法が用意されている。縦横比が歪んだり、あらかじめトリミングしておくといった必要がなく、どのようなサイズの画像でも見栄えのよい壁紙にできるのが便利だ。表示設定はトレイアイコンからも操作できるので、いつでも好きなパターンに切り替えられる。
対応する画像形式はBMP/GIF/JPEGなど。画像ファイルの一覧表示方式はエクスプローラとほぼ同様で、大きいアイコン/ファイル名の一覧/詳細/サムネイルから選択できる。初期状態はサムネイル表示で、目的の画像をすぐに見つけられる。検索機能も備えているので、ファイル名やパス名の文字列から探すこともできる。
壁紙の切り替え時にサウンドを鳴らすことも可能。あらかじめ用意された31種類のサウンドデータを利用できるほか、ユーザが好みのサウンドを指定することもできる。タスクトレイに常駐したまま一時的に機能をOFFにできたり、CPUの使用率が高いときや特定のアプリケーションが起動しているときには壁紙を変更しないように設定できるのは、ビデオキャプチャやCGのレンダリングといった高負荷の作業を行うユーザにうれしい配慮だ。
オプションでホットキーを設定すると、壁紙の切り替えや壁紙チェンジャ機能の有効/無効をキー操作で切り替えられる。ユニークな機能として、壁紙のクリアとチェンジャ機能の無効を同時に設定できる「ボスが来た!!」がある。指定時刻になったら自動的にWindowsをシャットダウンするといった機能も備えており、指定アプリケーションの起動中はシャットダウンしないようにすることも可能だ。
壁紙チェンジャとして十分な完成度に加え、ユニークで便利な機能の数々は、まさに「達人」と呼ぶにふさわしい。
(福住 護)