豊富な画像エフェクト機能を使って、好きな画像をスライドショウにできるほか、スクリーンセーバとしても動かせるソフト。音声ファイルを同時に再生することも可能。専用の画像ビューアと音声ファイル試聴ソフトが付属する。スライドショウでは、メインメニューのページタブの切り替えで、8種類の設定を作成・管理することができる。いくつもの画像の組み合わせを試行錯誤するときにも、一連のテーマの画像で、複数のバリエーションを作るときにも便利だ。保存した設定ファイルをダブルクリックするだけで、スライドショウを楽しめる。
スライドショウに使用する画像ファイルは、「絵の設定」で画像データが格納されているフォルダを指定すればよい。対応する画像ファイルはJPEG/GIF/BMP/PNG/の4種類。画像を含むフォルダは、わかりやすいように背景色がつけられて表示される。一度に表示する画像の数などもユーザが指定できる。スライドショウ実行時の背景色は、基本色から選択できるほか、ユーザが任意で作成した色を設定できる。
画像エフェクトは大きく三つのカテゴリから指定できる。
- 画像を分割して分散配置し、再度収束させる「Correct Stage」
- 画像そのものに演出を加える「Effect Stage」
- 複数の画像をずらして再配置する「Motion Stage」
「Corrct Stage」では、一辺の分割数を2〜8までの整数で、また収束までの移動速度は移動量で調整できる。分割位置などはランダムの指定が可能。ひとつのイメージがバラバラのパーツに別れ、再びひとつのイメージに統合されるので、写真画像などの視覚効果にも適している。「Effect Stage」ではスパイラル、フィッシュアイ、回転、拡大・縮小の効果を設定できる。スパイラルでは渦巻の回転方向を右巻き、左巻き、左右交互に、ランダムの設定が可能。描画時のギザギザ(ディザ)を解消することも可能だ。画像がさまざまに変形してゆくエフェクトなので、抽象パターンから写真画像まで応用範囲が広い。
「Motion Stage」は、複数画像をずらして再描画を行う設定。移動の速度は移動量を大きくすることで速くできる。動きのリズムがあり、タイル型に切り分けられたパーツが移動して組み合わさる形式なので、対象画像を選ばない。
スライドショウで画像表示と同時実行できる音声形式ファイルは、MIDI/WAV/MP3の3種類。音声ファイルはファイルごとに指定できる。手動での操作が前提だが、付属の音声再生ソフト以外のソフトを使用することもできる。
ポーズキーの設定や、明度、コントラストといった簡単な画像調整、画像サイズによるフィルタリング機能もある。
ブラウザを利用してスライドショウをコントロールする「TossMenu」を使うと、Flashのような感じでスライドショウを楽しめる。「Toss」を使って好きな曲と画像を組み合わせたスライドショウを作り、「TossMenu」でコントロールすれば、聴きなじんだ曲や見慣れた画像が新鮮に思えてくるだろう。
(呉 真)