複数のスクリーンセーバを登録して、ランダム表示などが行えるマルチスクリーンセーバ起動ソフト。現在、多種多様なスクリーンセーバが公開されており、Vectorのライブラリだけでも相当な数にのぼる。気に入ったスクリーンセーバをシステムに登録していくうち、「画面のプロパティ」では管理しきれなくなってしまった方も多いと思う(筆者がそうなのだが……)。似たような状況に陥りやすい代表的なものが壁紙だが、「常駐型壁紙チェンジャー」のスクリーンセーバ版ともいえるのが「Cappriccio」だ。
起動すると、タスクトレイに常駐する。登録や管理は、右クリックで表示されるコンテキストメニューからメインウィンドウを開いて行う。メインウィンドウには登録されているスクリーンセーバの一覧が表示される。ファイルを選択して「Run」で起動させたり、「Config」で設定を変更できる。スクリーンセーバは個別起動のほか、「Order」で登録順に起動、「Random」でランダムに起動される。左上にはプレビューウィンドウがあり、「Preview」ボタンで動作中の表示を確認できる。
リストへの追加はプルダウンメニューの「リスト」から行う。ファイル単位のほか、フォルダを指定して一括登録することができるので、ジャンルや日付ごとにフォルダを分けておき、一括で登録するといったことも行える。リストからの個別削除や全削除、重複ファイルの整理といった機能もある。「スクリーンセーバー」メニューでは、スクリーンセーバ自体の有効/無効を設定できる。「オプション」でスタートアップに登録しておけば、Windows起動時に常駐させることが可能だ。登録リストはファイルとして保存できるので、複数のリストを用意しておき、気分に応じて好きなグループのスクリーンセーバを起動させるという使い方もお勧めだ。リストファイルはテキスト形式のため、直接書き換えて起動順を変えることもできる。
操作自体が非常に簡単なので、すぐにでも使うことができるはずだ。ただ、ドラッグ&ドロップでリストに直接追加できたり、リスト上でファイルを選んで右クリックでメニューを出して操作できるようになればさらに使いやすくなると思う。今後の改良に期待したい。これからスクリーンセーバを山ほどダウンロードして使ってみたい、いちいちインストールしたり画面のプロパティから操作するのは面倒、すでに貯まっているのでなんとかしたいけど難しいのは嫌、という方は試してみてほしい。
(柴崎 ひろ)