画像、音楽、動画の再生はもとより、テキストファイルやHTMLファイルのブラウジング、マシンの電源オフなどまで、まとめて制御できるファイルビューア型スクリーンセーバ。「ZZZ ScreenSaver」とは、ちょっとユニークなネーミングだが、作者によれば「おやすみ前のひとときを、いろいろなメディアを楽しみながらリラックスして眠りにつけるように、マシンの電源オフタイマを付けたスクリーンセーバ」を意味しているとのこと。しかし、「おやすみ前のひととき」に限らず、使い方次第で幅広い楽しみ方が考えられる。
再生したいファイルを含むフォルダを「プレイリスト」に登録し、実行対象とするファイルの拡張子と「サブフォルダも探す」などを指定すれば、すぐにスクリーンセーバとして利用できる。再生順序は、ファイル名をキーに「指定なし」「ランダム」「昇順」「降順」で設定できる。
画像再生時には拡大・縮小のほか、「中心から楕円に開く表示」「ブラインドオープン」といった表示効果を指定できる。テキストファイル、HTMLファイルのブラウズ時には、フォント、文字色、サイズをカスタマイズすることが可能。手持ちの画像や動画、音楽ファイル、テキストファイルに効果を組み合わせて、再生順序を工夫すると「活動写真風の寸劇」や「自作紙芝居風の創作物」を作ることができそうだ。
ファイルの拡張子と、再生するアプリケーションとを関連付ける機能があるので、「ZZZ ScreenSaver」の標準再生ファイルに含まれていない拡張子のファイルを利用したい場合でも、設定で追加することが可能だ。ビューアはSusie Plug-inに対応しているので、プラグインを導入すれば、多彩な形式の画像を読み込める。
フルスクリーンでの再生はもちろん、サイズ可変のウィンドウで再生できる「ウィンドウモード」や、インストールする前にプレイリストの実行結果を確認できる「テストモード」もある。そのほかにも、「プレイリスト」に登録したフォルダ内のファイル名をテキストファイルに出力する「ファイルリスト作成」といった機能もある。
タイマ設定により「メッセージ表示」や「電源オフ」などのイベントが使えるので、「スクリーンセーバが一定時間起動したのちにマシンの電源を切る」などといった使い方もできる。
(呉 真)