アイコン作成専用のグラフィックソフト。描画関連の機能はレタッチソフトに迫るものもあり、ユーザのテクニック次第でクォリティの高いアイコン画像を作成できる。描画ツールは、ドット単位の描画用であるペンツールや矩形、直線、塗りつぶしといったオーソドックスなものに加え、太さを変更できるブラシツールがあり、太い線の描画も簡単に行える。また、ブラシオプションではα値の指定、チェック模様などの指定を行えるほか、エアブラシを指定して濃淡をつけた描画を行うことが可能。テキスト入力ツールも備えている。
ツールバーには、1〜10倍までの表示倍率を選べるドロップダウンリストや、画像を上下左右にピクセル単位で移動させられるボタンなどが用意され、編集作業を容易にしている。
メイン画面右側では、さまざまな機能をタブ切り替えで利用できる。「色」「デバイス」「レイヤー」「抜き出し」「貼り付け」など、計8枚のタブが並び、色の選択、レイヤの管理、既存ファイルからのアイコンリソースの抽出、塗りつぶしに使用するテクスチャやグラデーションの選択などを行える。「デバイス」は、ピクセルサイズや色数が異なるアイコンを登録する際に使う。
メニューバーの「エフェクト」では、色の反転やソラリゼーションといった効果のほか、画像の回転や上下左右の反転、カラーチャンネルの変換、ぼかしやシャープネス、明るさの変更といった処理を行える。
そのほか、256色やモノクロ2色への減色、(スクリプト機能を使った)αチャンネルの保存/読み込み、よく使う背景などの基本パターンを9セットまで登録できる「マイポジション」などの機能がある。VB Scriptを使ったカスタムペンツールで機能を拡張することも可能だ。
作成した画像はアイコン(ICO)形式のほか、BMP/JPEG/PNG/GIF/TGAの各形式で出力できる。