コンピュータソフトの特徴を最大限に活かした3D将棋スクリーンセーバ。「3D将棋スクリーンセーバ」は、登録された棋譜をもとに駒を動かしていくスクリーンセーバ。カメラ位置が大きく動き、迫力のある画面で将棋を観戦できることが最大の特徴。棋譜はテキストファイルになっており、ユーザがオリジナルの将棋スクリーンセーバを簡単に作成できる。
将棋をモチーフにしたスクリーンセーバといえば、駒が動くだけのおとなしいものをイメージするかもしれないが、「3D将棋スクリーンセーバ」はコンピュータソフトであることを活かし切った迫力のあるスクリーンセーバだ。迫力を出すもととなっているのがカメラのオートクルーズモード。その名の通り、自由自在にカメラが動き回り、ダイナミックな動きで棋譜を再現してくれる。通常の将棋観戦では絶対に味わうことのできない、超至近距離からや盤面の裏側からのカメラもあり、非常に楽しい。もちろんカメラ位置を固定することも可能で、指定の距離・位置・角度で観戦することが可能。位置を固定した場合でも、指し手位置にそのつどカメラをパンさせることもできる。
カメラ位置のほかにも、さまざまな設定が可能。指し手間隔の長短をスライドバーで変更することが可能で、例えば間隔を長めにしてカメラ位置を固定すれば、じっくりと観戦できるので、学習用としても使えそうだ。そのほかにも駒の色や質感、光源モデルなどを好みで変更できる。
駒の動きのもととなる棋譜はプレーンテキストファイルで、エディタを使って編集できる。例えば「6六歩」「6二銀」などと書いていけばよく、比較的簡単に作れる。この指し手を画面上に表示できるほか、棋譜中に解説風のコメントを挿入すれば、これもあわせて表示できる。アーカイブにはあらかじめ二つの棋譜が同梱されているので、これを参考に登録すれば、名勝負といわれる棋譜を楽しむことも可能だ。
(将棋には合わないかもしれないが)画面のダイナミックな動きにマッチしたリズミカルなBGMも楽しい。6曲が用意されており、好みで(またはランダムで)再生させられる。もちろん駒が指されたときの「パチッ」という音も再現される。
(練馬 ベク蔵)