「3D Dogfight Screensaver」は、既に作者の予想をはるかに越えるヒットになってしまった「YS FLIGHT SIMULATION SYSTEM 2000」の格闘戦の部分を抜き出してスクリーンセーバにしたものです。開発の動機は、YSFLIGHTのコンピュータ機の思考ルーチンのストで、コンピュータ同士に格闘戦をさせてみたらおもしろかったので、スクリーンセーバ化することにしたのがはじまりです。
売りは、YSFLIGHTのフライトダイナミックスをそのまま利用しているので、それなりに飛行機っぽい動きをする点と、状況に応じて毎回違ったパスを飛ぶので飽きない点、登場する戦闘機の種類がたくさんあって飽きない点です。自分もオフィスのPCに入れているのですが、スクリーンセーバがはじまると見入ってしまって仕事が滞ったりします(^_^;)
基本的な骨組みはYSFLIGHTの方でできていたので、飛行機を飛ばす方は特に苦労しなかったのですが、先月リリースしたバージョンでOpenGL版(グラフィックスが綺麗)を付けるときにちょっと苦労がありました。
ちょっと中身の話になりますが、「3D Dogfight Screensaver」は、「Visual C++」でコンパイルしています。それで、Visual C++はスクリーンセーバプログラム用の枠組み(SCRNSAVE.LIB)を提供してくれているのですが、SCRNSAVE.LIBが開くウィンドウにはOpenGLの描画ができないんですね。それで、いろいろ考えた挙句、SCRNSAVE.LIBが開いたウィンドウに重なるように新たにウィンドウを開いて、そのウィンドウに描画するようにしました。それで、OpenGL版をプレビュー中に、画面のプロパティを別のウィンドウで隠しても、スクリーンセーバのプレビューだけは上に見えてしまう現象が発生したりします(^_^;)
でも、苦労の甲斐あって、最新の3D Acceleration機能付きグラフィックスカードを使うと、OpenGL版を使った方が動作も軽くてグラフィックも綺麗になりました。
「3D Dogfight Screensaver」は、シェアウェア送金してレジストいただくと(シェアレジから可能)、登場する戦闘機や、強さの設定を変更できるようになります。例えば、F-16が好きでMig-21が嫌いという人がいたら、ひたすら強いF-16と弱いMig-21が戦うように設定することも可能です(^_^;)ですので、ぜひレジストして設定をお好みに応じていろいろ変更して楽しんでいただくといいのではないかと思います。
今後、「3D Dogfight Screensaver」は、YSFLIGHT本体に大きな変更があったらそれを反映させるようにバージョンアップしていく予定です。
また、「3D Dogfight Screensaver」は3次元飛行機スクリーンセーバシリーズの第6作目なのですが、シリーズの今後の予定として、「LandingScreensaver」(着陸・着艦のスクリーンセーバ)、「Ground AttackScreensaver」(対地攻撃スクリーンセーバ)を予定しています。新しいスクリーンセーバにもご期待ください。
(山川 総司)