画像を16パズルのような感じで分割し、それを元の位置に配置し直す=「パズルを完成させる」過程を楽しませてくれるスクリーンセーバ。まず、おそらく誰もが一度は遊んだことがあるだろう16パズル(ブロックパズル)をモチーフにしている点で、「ScreenBlock」は親近感というか、懐かしさを感じさせるスクリーンセーバではないだろうか。ユーザが指定した画像(BMP形式のものを使用できる)を分割し、ランダムに配置して、それを元通りに再配置するだけなのだから、コンピュータにとってはおそらく朝飯前のことなのだろうが、実際、自動的に絵が完成していく様を見ていると、「おー、すごーい」と思わずにはいられない(のは、筆者だけだろうか)。
ピースがあちこち動いたのち、元絵がようやく完成。ほどなくピースがバラバラの位置に置かれ、再びパズルの完成が目指されるという仕組みだ。
設定では、並べ替えの速度などを指定することが可能。速度は「遅い」から「超速」までの4段階から選択することが可能。元絵を完成させるまでのピースの移動(シャッフル)の回数も「少し」から「多すぎ」の4段階から選択できる。そのほかにも1ピース分空いた背景の色は白か黒のどちらかを指定できるようになっている。さらに、画像を用意しなくても、デスクトップをそのままピース素材にすることもできるので、手軽に楽しめるというわけだ。
デカダン&ミニマル好きな筆者としては、あと一歩で完成というところで、再びピースをぐちゃぐちゃに並べ替え、絶対に完成することなく、延々とオリジナルへの回帰を目指すというモードも付け加えてほしかったところ(意味不明ですみません)。もちろん、まったく完成を目指すことなく、ただピースが勝手にグルグルと動いているだけでは、あまりおもしろくもないのだろうけど。当たり前ですか……。
(練馬 ベク蔵)