原子記号を次々と画面に表示するスクリーンセーバ。「原子記号スクリーンセーバー」は、原子の情報(原子記号/名称/原子番号/原子量/発見された年/分類/常温での状態の7種類)をランダムに表示するスクリーンセーバだ。データに収録されているのは、1番の水素から103番のローレンシウムまでの103種類。
「原子記号スクリーンセーバー」の動きは、純然たるスクリーンセーバといった感じで、真っ黒な画面にひとつの原子情報を約10秒間表示し、また次の原子情報を表示する。表示は番号順ではなくランダムだ。
プロパティでは、一覧を名称/原子記号/原子番号で表示させることができる。見たいデータを選んで「詳細」ボタンをクリックすれば、スクリーンセーバ内で表示されるデータと同じものを閲覧することが可能だ。そのほか原子ごとに表示のON/OFFが設定できるので、自分の覚えたいものだけ表示させたり、覚えたものは表示させないといった柔軟な設定を行うことも可能となっている。
このスクリーンセーバの主役である原子記号は、現役の学生や理系出身の人以外には何ともなじみの薄いものである。実際、化学の時間に暗記させられた「水兵リーベ…」で20番目までは知っていても、21番目以降は聞いたこともないという人が多いだろう。
文系だった筆者は当然原子記号にはなじみがなく、恥ずかしながらこの「原子記号スクリーンセーバー」ではじめて目にしたものがほとんどであった。しかし原子記号を知らなくても、金や銅のように知った名前が出ると興味津々で眺めることができたし、知らないものでも「へーこんなものが……」といった風に、このスクリーンセーバを十分楽しむことができた。
こんな感じで「ちょっとした雑学を増やしたい」人だけでなく、「試験対策の一助に」といった正統派の使い方を望む人にも、この「原子記号スクリーンセーバー」をぜひ一度試してみてほしい。
(六本木 花子)