一種、独特の雰囲気を持つスクリーンセーバ。「BreakSaver」というソフト名の通り、デスクトップ画面を崩壊させる。起動すると、半透明で青白い碁盤状(ただし五角形)の3Dオブジェクトからなるリングが、回転・移動しながらデスクトップを跳ねはじめる。このリングがデスクトップ端に達すると突然砕け、それとともにデスクトップ全体も砕けるように崩壊していく。崩壊の仕方は、ガラスが割れる様にそっくりで、しかも最初はふわりと舞い上がりながら、ややゆっくりと。そしてその破片は雪のように儚く消えていく──このあたりに、筆者はなんともいえない「一種、独特」さを感じた。
崩壊のあとは、ややあってリングの破片のみが、フィルムを逆回転させたように再集合し、再び跳ねはじめることになる(この再集合もステキです)。
設定により、進行スピードやリングの跳ねるスピードを変更できるほか、背景のポリゴン数を変更することもできる。ポリゴン数は5,000/1,800/200/8の4種類で、数値が大きければ細かく砕け散る。また、ワイヤフレーム表示を指定することも可能で、リング、破片ともにワイヤフレームになる(筆者は、これを「設定しない」方を断然お勧めします)。
作者のホームページに掲載されている情報によれば、「実行条件が結構シビアです。おそらくノートでは動作しません」とのこと。「バックサーフェースと同じフォーマットのテクスチャを作成できない場合、プログラムは失敗」するそうだ。
(練馬 ベク蔵)