定番の落ち物パズルとして知らない人はいない、「テトリス」風のスクリーンセーバ。スクリーンセーバを起動すると、どこかで見たような形状のブロックが次々と落下し、それらのブロック同士を組み合わせてすき間をうめていく――つまり「TETSS3D」は、落ち物パズルの定番中の定番「テトリス」を再現したスクリーンセーバなのだ。
「TETSS3D」のブロックの動きはランダムだが、「完璧なプレイ」というわけではない。ちょっとした迷いを見せたり、配置ミスを犯したりと、実際にその場でプレイが行われているように感じるほどのリアルさがある。それゆえに少しでもテトリスをプレイしたことがあれば、「そのブロックはそこじゃないよ〜!」と思ってしまうこともあるだろう。
起動前に設定できる項目は特にないのだが、「TETSS3D」は起動中に画面の拡大・縮小率を変更できるという、スクリーンセーバとしては変わった機能を持っている。【PageUp】/【PageDown】でズームアップ/ダウン、【↑】/【↓】キーで表示位置の上下移動を行う。ズームアップしていくと、近づきすぎてブロックが見えなくなってしまう。そんなときは表示位置の上下移動を使ってみよう。目の前にブロックのドアップが迫ってくるぞ。立方体の集まりといえども、大きいと結構迫力が……。逆にズームダウンし続けると、ブロックがだんだん遠ざかり、ついには見えなくなってしまうので、適度な位置に調節しよう。
また、スペースキーでズームを初期状態に戻すことができ、【Home】/【End】キーでブロックの落ちる速度を切り替えられるようになっている。そのほかにも、【Insert】/【Delete】キーでフレームレートのリアルタイム表示や、【Shift】/【Ctrl】キーでタイトル表示のON/OFF切り替えが可能だ。
パソコンのスペックが低くて、ブロックがあまりスムーズに動かない場合は、同梱されている「tetss3ds.x」をtetss3d.xにリネームして「TETSS3D」を起動しよう。こちらは、ブロックの形状がシンプルになっている。むしろブロックの丸みが取れた分、こちらのほうが見慣れた印象を持った。なおブロックの形状は、3Dソフトを使って作成すればオリジナルのデザインで表示させることもできる。
ちなみに、ソフト紹介には「いつまで見ても飽きない」と書かれており、ランダム性の強い動きを見ていてもそれは確かだとうなずける。だが、視点の変わり方が激し過ぎるのだ。結構なスピードでブロック全体がくるくると回るので、酔いやすい体質の筆者は、ものの数秒見ているだけで目が回ってしまった。おとなしく動きを観賞できるモードもぜひ追加搭載してほしいところだ。
(六本木 花子)