2006年のベストオンラインソフトとして画像ビューア「MassiGra」を挙げたい。シンプルな画面デザインと、使いやすくわかりやすいインタフェース、そして高速な動作と、筆者の好みにドンピシャと来た。
長いこと、画像ビューアといえば「ACDSee」を愛用してきた(いまも愛用し続けてはいるが)。こちらも高速な動作と多彩な機能で定評のある画像ビューアで、画像ビューアとしてはひとつの完成形を示していると思う。しかし、Ver.5.xあるいはVer.6.xあたりから機能がテンコ盛りの感もあり、またずっと英語版を使ってきたことから、筆者にとって「よくわけのわからない、使わない機能」がやたらと増えてきてしまった。
今年、家族用にノートパソコンを購入したのを機に、まず探してみようと思ったのが、「『ACDSee』以外で常用できる、できればフリーの画像ビューア」だ。撮影したデジカメ写真を閲覧する機会も多く、インストールするソフトに「快適に動作する画像ビューア」は外せない。また、初心者レベルの人間も使うため、当然、使い方がわかりやすくなければいけない──そんな条件で10本近くを試してみた結果、最終的に残ったのが「MassiGra」だ。
まず、なんといっても画面デザインがシンプルな点がよい。ボタンやメニューが多過ぎて、初心者の腰が引けてしまう心配がない。ファイルをドロップすれば、同一フォルダ内の画像を次々に閲覧できるし、最後の画像まで見たあとは、フォルダの先頭に戻ったり、次のフォルダへ移ったりも簡単。細かい分類方法はともかく、デジカメ写真はある程度まとめて保存されているはずだから、はじめてでもドンドンと画像閲覧を楽しめる。
さらに、コンテキスト(右クリック)メニューには、多彩な機能が用意されている。簡易画像加工機能があったり、画像情報表示機能があったり(画像情報表示はツールバーからも使える)、2枚の画像を表示する漫画モードがあったりと、機能数はかなり多い。「機能が隠されている」と書くと語弊があろうが、ただ画像閲覧だけを楽しみたい人にも、中上級者的な使い方がしたい人にもマッチする。幅広いユーザ層にアピールするソフトだと思う。
ヘルプの「今後の予定」の冒頭には、
MassiGra シンプルで高速な画像ビューワ、Susie Plug-in 対応 |