起立性低血圧の原理による起立性低血圧の有無を判定する
臥床状態から立位になるときは調圧反射が働きます。これは血液のホメオスターシスが保たれいるからです。しかし、長期臥床や循環血液量の減少、低色素性の貧血、電解質異常、降圧剤・向精神薬などの服用により調節がうまくいかず、起立性の低血圧を起こします。今回の看護数式によって頭部の血圧を推測することにより、起立性低血圧の有無が予測できます。
(1)起立失調症状に関する研究は、その昔、ドイツでFritzSchellong (1891〜1953)らによって盛んにされていたようで、今でも診療現場で使 われるSchellong テスト(シェロング起立試験)として残っています。
(2):1980年代に非侵襲的連続血圧測定装置(フィナプレス)が開発されました。この装置は、心臓が一心拍するごとの血圧と脈拍が測定できるのです。これまでは動脈の中に注射針を挿入しなければ、一心拍ごとの血圧はわからなかったのですが、この「フィナプレス」という血圧計なら、指に通常のカフを巻くだけで全く痛みもなく測定できるのです。これを指に付けて日常生活の動作、つまり、寝たり、座ったり、立ったり、歩いたりする時の血圧を測ってみると、血圧や心拍が激しく変動していることが発見されたのです。これまでにまったく想像もできなかった事実がわかったのでした。血圧の激しい動きが、痛みもなくて直接目で観察できるようになったことから、1990年代には世界中の研究者がこれを競って使い始めました。その後の10年間に、非侵襲的連続血圧測定装置を使った研究報告は500以上にのぼります。(今はフィナプレスに代わって、フィノメータという機種があります)今回の看護数式には臥床状態の血圧、血液の密度、加速度の数式を含むものですが、起立性低血圧の有無を知るためには有用な数式です。
ソフト名: | 起立性低血圧の原理(0.3V)の看護数式 |
---|---|
動作OS: | Windows XP/Me/2000/NT/98 |
機種: | IBM-PC |
種類: | フリーソフト |
作者: | 原 系之助 |