簡単な操作で、指定したフォルダに画像ファイルを移動できる画像閲覧・整理ソフト。テンキーや数字キーを押すと、画像のファイル名を変更した上で好みのフォルダに移動してくれる。
「Sias」の最大の特徴は、【0】〜【9】の各キーを押すだけで、指定した画像をフォルダに移動したり、コピーしたりできること。もちろん、0〜9のそれぞれの数字に対して、ひとつずつフォルダを指定しておける。選別しないまま適当なフォルダに保管しっぱなしの画像を、目的ごとにすばやく選別したい場合に向く。
0〜9の数字に設定した10個のフォルダ指定は「ページ」として保存しておくことが可能。ページを使い分けることで、10以上の振り分けにも対応する。ページは最大250個を登録することができ、自由に切り替えることが可能だ。
起動したら、まずは選別したい画像があるフォルダ(ファイルでも可能)をドラッグ&ドロップで読み込んでおく。続いて、画面に見えている画像をどのフォルダに移す(コピーする)か、テンキーや数字キーで指定する。移動の場合は、指示するとすぐに移動処理が行われ、次の画像が表示される仕組み(コピーの場合は、コピーされたことがステータスバーに表示される)。移動やコピーの操作は、キーを使わずに、移動したいフォルダの項目名を左クリックすることでも行える。
選別のスピードを重視しているためか、使い方は多少独特なところがある。ただ、ある程度使っていれば慣れる程度の「独特さ」なので、使う上で特に大きな問題にはならないだろう。基本的に、移動の場合はひたすら数字キーを入力しているだけでよく、コピーでは【←】/【→】のキーで画像を切り替えて数字キーを押せばよい。移動やコピーをしたときに確認ダイアログが表示されない点は注意したいところだ。
画像を移動/コピーする際に、連番のファイル名を付けることもできる。設定はオプション画面で行える。例えば固定名が「Vector」、接続文字が「_(アンダーバー)」、0の桁数が「3」の場合、移動/コピーした順に「Vector_001.jpg」「Vector_002.jpg」、……といったファイル名にリネームされた上で移動やコピーが行われる。開始番号は任意に指定することが可能だ。
そのほかにも、さまざまな処理を行える。【BackSpace】で削除、【C】と【M】でコピーモードと移動モードの切り替え、【L】で転送・削除操作のロックが可能。もちろんこれらの操作は、メイン画面からマウスで行うこともできる。ただし、ショートカットキーが充実しているので、キーボード操作ですばやく画像を選別したい人に、よりお勧めしたい。