「Frieve Editor」は、文章やアイデアをまとめるときに役立つアイデアプロセッサ。今回紹介するソフトの中では一番使いこなすのが難しいが、うまく使えば企画書や申請書の作成など、さまざまな用途で威力を発揮するだろう。「Frieve Editor」が得意とするのは、アイデアや文章をまとめたり、アイデア同士をつないで新しい発想を生み出したりすること。アイデアをまとめるために、まずは思いついたことをカードに分けてどんどん書きとめてゆく。文章を作る場合でも同様だ。書くこと、書かなくてはいけないこと、書きたいことなどを、メモ程度でもよいので、ひたすらカードに書きこんでゆく。
ある程度書き終えたら、カードを画面に配置して並べ替えながら、必要に応じて分類ラベルを付けたり、カード同士の関連をリンクで整理する、という流れだ。カードの分類ラベルは、デフォルトで「Problem」「Solution」「Result」の三つが用意されており、ユーザが独自に定義することも可能。1枚のカードに複数のラベルを付けることもできる。リンクはカードとカードの関係を示すもので、一方から他方に矢印を張ったり、相互にリンクしあったりと、複雑な関係も表現できる。
これらのカードやリンクは、画面上でラベルによって色分け表示されるため、即座に関連をイメージすることができる(ブラウザー画面)。ラベルやリンクをもとにして、カードのレイアウトを自動的に整理・調節してくれる機能もある。
こうして、カードを調整しながら少しずつアイデアや文章をまとめてゆくわけだ。新しく思いついたことがあればすぐにカードを追加することができるし、いらないと思ったカードは削除することもできる。
アイデアプロセッサとしてはユニークな「アニメーション」機能も用意されている。カードのタイトルがランダムな組み合わせで現れ、ブラウズ画面上で動きまわるというもの(リンクをランダムにトレースすることもできる)。カードの数やアニメーションのスピードを変えながら眺めれば、考えがまとまったり、新しいアイデアが浮かんだりすることもあるだろう。
頭の中にあるアイデアを上手にまとめることができなくて困った際などに力を発揮するソフトだ。