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デスクトップに直接絵が描けるペイントソフト
らくがき かこう絵
Version 1.02
デスクトップ画面をキャンバスとして、自在に絵を描くことができるペイントソフト。エアブラシやクレヨンをはじめとする全14種の画材を用いた、フルカラーのペイント作業に対応する。
最大の特徴は、描画対象となる「キャンバス」が、通常のペイントソフトにみられるような「ウィンドウ内部」ではなく、デスクトップ画面全体であること。そのとき表示されているデスクトップ画面に対して、そのままペイントを開始することができる点などだ。もちろん、描画時には他のアプリケーションの操作はできない。
描画開始時のキャンバスは、その時点で表示されているデスクトップ画面がそのまま使えるほか、これをクリアした真っ白な状態から始めることもできる。つまり一般的なペイントソフトと同等の機能を果たすわけだ。ツールバーはフローティング表示になっており、編集可能な画像サイズは、そのときのデスクトップ画面の解像度と同じになる。
子供向けに用意された、いわば「セーフモード」的存在として「お子様モード」がある。このモードでは、使える色数や画材が制限され操作が単純化されるほか、特定のキーシーケンスによってしかアプリケーションを終了させることができなくなる。
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この「らくがき かこう絵」を使っていると、どこかDOS時代に使われていたペイントソフトを思い出す。編集できるピクセルと画面の解像度が同じ、という点や、各種ツールパレットがフローティング表示になっている点など、共通点が多いためであろうか。そうした時代を知っている者にとっては、ちょっと懐かしい印象だ。
冷静な目でみれば、ペイントソフトとしての機能数は決して多い方ではないし、制限も多い。しかし、多機能で重厚な他のペイントソフトに比べると、はるかに気楽に使いはじめることができる。作者のホームページから「かこう絵 体験版」というソフトをインストールすれば、使えるブラシの数が増える。
そして、注目したいのは「お子様モード」の存在だ。マルチウィンドウで他のソフトに簡単に切り替えられてしまうWindowsでは、たとえ一つのアプリケーションが子供向けにできていたとしても、子供一人で使わせるのは不安なもの。だが、このモードなら簡単には他のタスクに切り替えられないため、安心してPCを預けることができる。マウスによる描画のほか、タブレットに対応している点も、特に子供にとってはうれしいだろう。
動作には、MFC42.DLL、MSVCRT.DLLが必要。
なお、「らくがき かこう絵」のいわば上位版として、フォトレタッチ+お絵描き機能を持つ「かこう絵」というソフト(シェアウェア : 3,000円)があり、作者のホームページからダウンロードできる(Vectorからも近日中にダウンロード可能になる予定)。
(天野 司)
作者のホームページはこちら。
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ソフト作者からひとこと
「らくがきかこう絵」は、デスクトップに直接らくがきをするソフトです。プレゼンテーション用マーカに、簡単な伝言板に、そして、お子さんのらくがき帳代わりに使ってください。操作はヘルプいらずで、誰にでも簡単に落書きすることができます。
また特に、子供向けには「お子様」モードを用意しています。このモードではさらに操作を簡単にし、不意の入力(ファイルの削除や移動)などを完全にシャットアウトした環境で子供でも十分に遊ぶことができます。
兄貴分「かこう絵 体験版」をインストールすることで、ブラシの数が増えますので、ぜひインストールしてみてください。
みなさんのご意見を取り入れながらバージョンアップし、次期バージョンでは、長時間使っても疲れない「目にやさしい画用紙モード」などを組み込みます。今後、約2~3週間ごとにバージョンアップを繰り返していく予定です。
((株)富士通大分ソフトウェアラボラトリ)
※ この記事は、'98年11月26日に公開されました。
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「らくがき かこう絵」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[http]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。
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