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Windows用“定番”メールソフトの32bit版
AL-Mail32
Version 1.01
Windows 3.1時代から定番メーラとして名を馳せ、Windows 95時代になってもまったく人気の衰えない「AL-Mail」の新バージョン。昨年中よりβ版でのテストが行われてきたが、待望の32bit版がついに登場した。16bit版で存在していた制限事項の解消、階層化フォルダの実現など、基本的な機能が大幅に強化されている。
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■こんな人にお勧め!!
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16bit版「AL-Mail」のユーザだった人はぜひ。わかりやすいメールソフトを求めている人にも。
●人気メールソフトに待望の32bit版が登場
「AL-Mail」といえば、Windows用のメールクライアントソフトとして、いまさら説明の必要がないほどの有名ソフトだ。Windows 3.1のころから、そのすっきりした操作性と使いやすさで大人気を博していた長い歴史を持つソフトである。この「AL-Mail」、つい最近までは16bit版で、32bit版はβ版しか存在していなかったのだが、今回ついに待望の32ビット対応の正式版「AL-Mail32」が登場した。
起動して最初に気づくのが、画面構成が大幅に変更になった点だ。16bit版では、Windows 3.1での標準形式ともいえるMDI形式で、メインウィンドウの中にフォルダツリーやフォルダ内のファイル一覧のウィンドウが存在していた。32bit版ではこれがなくなり、一つのウィンドウで一度に表示できるのは一つのフォルダだけになった。ただし複数の「AL-Mail32」の起動をサポートするようになり、同時に複数のメール表示も可能になっている。好みの問題もあるだろうが、こちらのタイプの方が画面が広く使えるだろう。
●基本機能は大幅に強化
以前の「AL-Mail」は16bit版ということもあり、メールの容量やフォルダの容量の制限など、基本的な部分の制限が多かった。だが、「AL-Mail32」ではこれらの制限が大幅に緩和され、他のメールソフトと比較してもまったく遜色のないものになった。また、やはり16bit版で不満とされていた、メールフォルダが階層化できない点も解消されている。さらに、ダイヤルアップ接続の自動接続・切断機能および外部メールフォルダの取り込み機能の「AL-Mail32」本体への内蔵など、強化ポイントは多岐にわたる(詳細についてはヘルプファイルの「16bit版AL-Mailとの違いについて」にまとめられている)。
画面構成は大幅に変更になったとはいえ、操作性のシンプルさ、わかりやすさは16bit版に通じるものがある。初めて使うユーザでも操作に戸惑うことはほとんどないだろう。「AL-Mail32」は、16bit版「AL-Mail」のユーザはもちろん、初めてメールソフトを使う人にも安心して勧められるメールソフトといえる。
(天野 司)
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