Windowsを使っていると、不要なアプリケーションがインストールされていることに気づくことがあると思います。これがパソコンの動作を遅くしたり、意図しないOSの再起動を招く原因です。この問題はWindows標準搭載のツールで解決することができますが、どれを使えばよいのかわかりづらいでしょう。特定の問題ごとに異なるツールを使わねばならないとも限りません。さらに、これらのツールには動作結果が視覚的にわかりづらいものが多くあります。こうしたことが、私たちがシステム自動起動管理ソフト「Autorun Organizer」を開発するきっかりになりました。このツール一本で自動起動アプリケーションすべてを管理でき、その結果が明確にわかるようになります。あらゆる開発プロセスにおいて最も複雑なのは、機能を作り出すことではなく、簡単にかつ直感的に使えるようにするために、機能をいかにシンプルなものにするかを実現することです。
「Autorun Organizer」には、二つの鍵となるゴールがあります。ひとつはOSの速度を上げること。そしてもうひとつはシステムの起動完了までの時間を短縮することです。多くの場合、この二つは一枚のコインの表裏のような関係にありますが、私たちはそれを切り離して考えました。
OSのパフォーマンスを上げるためには、必要のないプロセスは常に終了させなければなりません。多少のリソースを解放してあげるだけでも、システムの速度は上がります。例えば、時々Skypeを使うとしても、常に起動し、常駐させておく必要はありません。パソコンのメモリを消費してしまうだけです。
システムがロードされる速度を上げることはさらに複雑な問題ですが、私たちはこれを可能な限り単純化しようと努めました。このステップにおいては、不要なアプリケーションを終了させるだけでなく、必要なものも起動をいったん中断させるということを私たちは提案します。「Autorun Organizer」は、作業に必要なアプリケーションをいち早く起動し、いったん起動を中断したアプリケーションをひとつずつ自動的に起動してゆきます。
「Autorun Organizer」の画面下部には、すべてのスピードアップ処理の結果が視覚的にわかるダイアグラムが用意されています。数回再起動して結果をトラッキングすれば、より正確な効果がわかるようになります。
最近ではVirusTotalとも連携し、すべての自動起動アイテムは主要なアンチウイルスソフトでチェックされるようになっています。
(Chemtable Software)