登録済みアプリケーションの安全性を、50以上のアンチウイルスプログラム(VirusTotalオンラインスキャン)による検証結果で確認できる高機能スタートアップ管理ソフト。「Autorun Organizer」は、シンプルなインタフェースに多彩な機能が盛り込まれたスタートアップ管理ソフト。エントリ(項目)の無効化・除去や追加はもちろん、エントリの詳細情報を閲覧したり、ユーザによる評価をグラフで確認したり、遅延読み込み(起動)の設定を行ったりすることも可能。システム起動時間を短縮するためのヒントも表示され、スタートアップ管理ソフトをはじめて使う人でも、簡単にエントリの最適化を実行できる。
起動するとただちにスタートアップエントリがスキャンされ、登録済みエントリがリスト化される仕組み。リストにはエントリ名のほか、エントリの種別を示すコメント、バーグラフによるユーザ評価などが表示される。最近追加されたエントリは「新しいエントリ」としてグループ分けされる。
リストで名前が太字になっているエントリは、遅延読み込みが設定されたもの。赤字のものは無効なエントリで、安全に除去できることを示す。バーグラフでは、当該エントリを無効化しているユーザおよび遅延読み込み設定をしているユーザの比率がわかる。
メイン画面下部は「最近のシステムロード時間」「アプリケーションの詳細」の切り替え表示方式になっている。「最近のシステムロード時間」には、直近6回分のシステム起動時間が表示される。さらに画面最下部には、設定の最適化に関するアドバイスが表示され、具体的に遅延読み込みを設定すべきエントリを教えてくれる。スタートアップ管理ソフトに不慣れなユーザでも簡単に遅延読み込みを設定できるようになっている。
各エントリに対して指定できるのは「除去」「一時的な無効化/有効化」「遅延読み込みの有効化/無効化」。個別に設定できるほか、複数のエントリを一括変更することも可能。「追加」ボタンを使って、ユーザがエントリを新規に追加することもできる。
「アプリケーションの詳細」では、パスや名前が表示され、無効化や除去の設定を行える。エントリによっては遅延読み込みを指定できるものがある。ボタンのクリックだけで遅延設定を行うもの、遅延時間(秒数)を指定できるもの、「最適化」ボタンで遅延時間を自動設定してくれるものなど、エントリによって指定できる内容が異なる。
設定で「VirusTotalオンラインスキャン」がONになっている場合は、VirusTotalの50以上のアンチウイルスプログラムによる検証結果から安全性が表示される。
無効化や除去などの操作は、リストのコンテキスト(右クリック)メニューからも行える。コンテキストメニューではそのほかにも「ファイルのプロパティ情報を表示」「ファイルの場所を開く」「スタートアップエントリの位置を表示(レジストリエディタの該当個所を開く)」といった操作を行うことが可能だ。