ソフトを開発しようと思った動機、背景
「Tux Paint」はもともと子どものアート用ソフトウェアとしてLinux用に開発したものです。その後、Windows用およびMac用ソフトとして名を知られるようになり(特にOS Xが登場したときには、有名な商用ソフト「KidPix」がOS Xに対応していなかったこともあり)、世界中の子ども、そして学校で使われるようになりました。数多くの人に愛用していただいていることで、私はここまで楽しみながら開発を続けることができました。開発中に苦労した点
私たちのプロジェクトがGoogle Summer of Codeに参加したことは大きな問題となりました。学生が報酬と引き替えにオープンソースプロジェクトを手伝うというプログラムで、長期的に見れば私たちにも有益なものですが、短期的に見ると、夏の終わりとともに去ってゆく学生の書いたコードをひとつにまとめ上げる作業は困難を極めました。
ユーザにお勧めする使い方
「Tux Pain」は、主に3歳から12歳までの子ども向けプログラムとして開発されていますが、大人でも十分に楽しむことができます。機能拡張することも可能です。プログラミングに興味のある年長組(もちろん大人も)であれば、新しい機能を追加することもできます(「Tux Paint」で「まほう」と呼ばれている部分の機能です)。現在はC言語で記述されています。
今後のバージョンアップ予定
最初のリリースから5年以上が経過しましたが、やるべきことは山積しています。まず、一貫性と可読性を上げるためにソースコードを見直すこと、そしてダウンロードサイズを削減するために、スタンプコレクションとともに配布されている各国語のサウンドエフェクトを分割することです。過去5年間でコレクションのファイルサイズは大きく膨張してしまいました。
これらが終わったのち、ウィッシュリストを検討し、次のリリースに反映させたいと思います。なんとか5年以内には、と思っているのですが。:)
(New Breed Software)