「Greenshot」のように、画面上の様子を静止画として取り込む機能を持つソフトが、スクリーンキャプチャソフトだ。本欄で数多くのスクリーンキャプチャソフトが紹介されていることからもわかるように、このジャンルのソフトはかなり多くの種類がある。「単に画面を取り込むだけなのに、なぜそんなに多くのソフトが?」と思う人がいるかもしれない。そもそもWindowsでは、標準機能として【Print Screen】キーを押せば画面の内容をクリップボードにコピーできるし、またWindows 7などでは、画面内の任意の矩形領域を取り込み、ファイル化できる「Snipping Tool」が搭載されている。
にもかかわらず「Greenshot」のような個別のキャプチャソフトが必要とされるのは、Windows標準のキャプチャ機能ではできないことが多いためだ。例えば本文にも書いたように「コンテキスト(右クリック)メニュー」は、Windows標準の機能ではキャプチャできない。キャプチャしようとマウスやキーボードを操作しようとした瞬間に、メニューが消えてしまうからだ。マウスポインタのキャプチャについてもしかり。
こうした「標準機能ではできないこと」が簡単にできるからこそ、「Greenshot」のようなソフトが重宝される。ホットキー押下から一定時間後のキャプチャやマウスポインタのキャプチャ、キャプチャ直後の画像の操作など、普通に「画面を撮る」だけなら、十分すぎる機能を備えており、しかも手軽で使いやすい。
使い勝手のよいスクリーンキャプチャソフトを探している方にはお勧めのソフトだ。
(天野 司)