ソフトを開発しようと思った動機、背景
「Windowsでスクリーンショットを撮ることは思ったほど簡単ではない」と気がついた2007年に「Greenshot」の開発がはじまりました。スクリーンショットを撮るには、数ステップの操作が必要で、さらにスクリーンショットを切り取ったり、ハイライトを当てたり、誰かに送ったりといったことも考えられていませんでした。当時、私たちが見つけたツールは柔軟性に欠けるものか、機能の詰め込みすぎで生産性を低下させるようなものばかりでした。驚くべきことに、その後の7年間でWindowsにはいくつかの新バージョンが投入されましたが、「スクリーンショットを撮って編集する」ということに関しては、ほとんど進歩がないといってもよいほどです。
スクリーンショットを撮り、注釈を加えて、どこかに送るのに必要な操作は限りなく少なくあるべきだし、直感的に使えるようにする必要があると私たちは考えています。これが、私たちがスクリーンキャプチャソフトを開発し、より柔軟性を高めるために改善を続けている理由です。
開発中に苦労した点
「Greenshot」のようなユーティリティを設計・開発する際に最も重要ことのひとつは、生産性とユーザビリティ(特に新規ユーザに対する)とのバランスです。つまり、はじめてインストールしたユーザにも使いやすく、最小の操作で目的のことを行えるかどうかということが大切なのです。
生産性とユーザビリティいずれにも配慮する必要があり、初心者にも上級者にも配慮する必要があります。私たちは、機能改善の提案やバグレポートを行ってくれるユーザと常に対話を行っています。こうして私たちは長年にわたってユーザエクスペリエンスを改善し、機能性・柔軟性を高め、使いはじめてすぐにわかるソフトを実現してきました。
もうひとつのハードル──「Greenshot」だけでなく、ほとんどのオープンソースソフトウェアの開発者にとって──は、フリーソフトウェアのプロジェクトの背後に、利益を上げようとしている開発者や企業が多く存在することです。私たちのサイトに広告を掲載しようと考える人や、あるいはブラウザのツールバーをバンドルして配布しようと考えている人です。
ユーザにお勧めする使い方
まずは、スクリーンショットを撮るために使ってみてください。スクリーンショット採取後には数多くの中から操作を選ぶことができます。何かを画像に加えたいならば、「イメージエディタ」も用意されています。
「Greenshot」でできることを知りたければ、必ず設定画面を見てください。「Greenshot」の柔軟性は高く、作業をできるだけ少ない操作で完了できるよう、詳細にカスタマイズできるようになっています。
今後のバージョンアップ予定
現在、さらなる柔軟性の向上や短時間での新しいインタフェースの構築を可能にする新しい技術に取り組んでいるところです。これは必ずや私たちの開発スピードをアップさせてくれることでしょう。
組織のオーバーヘッドを軽減するために、新しいバージョンコントロールシステムやバグトラッカー、翻訳システムなどを導入し、開発基盤の改善も図っています。これらは「Greenshot」の開発コストを低減させ、より多くのプログラム開発・改善時間を提供してくれるはずです。
さらにもうひとつ、特にリクエストの高いスクロールウィンドウのキャプチャに関しては、現在とは異なるソリューションを評価しているところです。
(Greenshot)