医歯学生のOSCE試験用で計時とアナウンスをする 練習にも使用可
医学部、歯学部は6年教育であり、5年生の終わりごろから臨床実習が始まります。この臨床実習の前に行われるのが共用試験で、コンピュータを使って学力を問うCBT(シービーティー)と、模擬患者や患者模型を相手にする実習形式のOSCE (オスキー)というふたつの試験からなります。そして、これらに合格しないと学生は臨床実習ができません。自動車免許を取る時、路上にでる前に仮免をとるのと似ています。
さて、OSCE の試験は、受験者がステーションと呼ぶ試験室(実際は大学病院の診療室ひとつひとつをステーションにする)を、順々に移動して室内に設置された課題を解く形式になっています。移動時間、課題読み時間、試験時間、と3つの制限時間があって、時間進行のアナウンスがあります。ひとりあたりの問題数は6題ですが、これを人数分同時に行うことは無理なので、受験者はひとりずつスタートして行きます。60名いたら、65サイクルの計時とアナウンスが必要です。
この日は、多数の試験官、模擬患者の協力を得て行う1日がかりの大仕事です。
また、この間、休み無く、分刻みで時間や指示を繰り返しアナウンスし続ける必要があります。
そこで、計時のアナウンスの労力を軽減するのと学生への便宜(=時間表示)のために、専用タイマー、ドルフィン (Dolphin)を作ってみました。計時はデジタル表示され、移動時間は緑、読み取り時間は黄色、試験時間は赤で表示されます。
また、所定の時間にアナウンスが発声されます。
これまで OSCE をPCで自動進行するためのソフトはいくつか作られていますが、この Dolphin は、LAN 接続により、たくさんのステーションに設置した PC をシンクロさせ、制御する点に特長があります。導入費用が安く、設置場所の自由度が高く、トラブルにも強いソフトで、H17、H18の鹿児島大学歯学部 OSCE 実施に使用され評価と実績を得ています。
ソフト名: | 休八のOSCEタイマー Dolphin |
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動作OS: | Windows 7/Vista/XP/Me/98/95 |
機種: | IBM-PC |
種類: | フリーソフト |
作者: | 休八 |