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■ほのぼのとしたデザインだが、その実なかなか手強いのだ
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軽快なBGM、主人公の女の子(かなりちゃん)やこけし、ダルマ、招き猫といった登場キャラのユニークさ、そして相当クセのある問題と、非常に完成度の高いパズルゲーム。一見したところ「軽い」ゲームにも思えてしまうが、全然違うのだ、これが。全21面あるステージのうち、やさしいのは最初の数面だけで、残りのステージはかなり難しい。パズル好きの人でもきっと満足できるはず。ちなみにこの「PA☆ZOO!4」、その名前からもわかるようにシリーズ中の1作だが、難易度はこの作品が最も高い。
「PA☆ZOO!4」では、フロアのどこかにある鍵を拾って、その鍵で出口から脱出するのが目的。ただし、肝心の鍵が金庫の中に入っていることもあれば、出口や鍵がタンスに取り囲まれていて近づけないこともある。金庫もタンスも重くて動かすことはできないので、ちょっと乱暴だが爆弾を使って吹き飛ばすしか手がない──そう、このゲームはいかにうまく「吹っ飛ばす」かがポイントなのだ。爆弾や起爆装置の数には限りがあるので、手順をよく考えないと目的を果たせなくなってしまう。
1個ずつ押して移動させることができる起爆装置はなぜか(?)こけしや人形、招き猫などの形をしていて、これ自体同じデザインのものを2個くっつけると消滅する。タンスや金庫を1個だけ挟んだ場合はこれを巻き込んで消滅し、爆弾を挟むと、爆弾を爆発させて消滅する。ただし、挟んだアイテムが2個以上のだと何も起きない。そしてこれが一番肝心なことなのだが「爆弾は爆発するときに、その四方のアイテムも巻き込んで消滅する」のだ。隣り合わせに爆弾を並べておくと誘爆して次々と周囲のアイテムを消滅させてくれる。この「連鎖爆発」の性質をうまく利用して邪魔なアイテムを消滅させるのがステージクリアのポイントだ。もちろん消滅させたアイテムが多ければ多いほど得点も高くなる。
ついでに得点の話をしておくと、このゲームではただ単にパズルを解くだけではなく、得点を競えるようにもなっている。例えば、アイテムを連鎖消滅させると、連鎖した数によってボーナスが加算される。さらに、面クリア時にすべてのアイテムが消えていれば1,000点が加算されるといった具合に、高得点を狙う楽しみもあるのだ。キャラが一歩動くたびに3点マイナスされるので、無駄な動作には注意しよう。
「この程度では物足りない」「俺ならもっと難しいステージが作れるぜ」と思った人には、面エディタも用意されているので、オリジナルステージを作ってみるのも楽しいのではないだろうか?
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