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■うわっ! なんだなんだ、こんなのどうやってクリアしろというんだ!
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ガボガボ、ナズクラゲ、タマヤヒトデといった架空の生き物が棲む海を舞台にしたアクションパズルゲーム。DOS時代からの人気ゲームで、プレイしたことのある人も多いだろう。キーでガボガボを操作し、海面上まで移動させるのがゲームの目的。
主人公の「ガボガボ」は本来、陸の上に棲む生き物なのに、何の因果か卵のまま海に落ちてしまい、海の中で孵ってしまった。水中では息ができないので、早く陸地に上がりたいのだが悲しいことに泳ぐことができない。
ガボガボが陸上に上がる方法はただひとつだけ──ナズクラゲにつかまってその浮力を利用して陸上まで浮かび上がるしかないのだ。このナズクラゲは変わった性質を持っていて、どこかに引っかからない限りどこまでも浮上することができるが、ナズクラゲ同士が接触すると合体してタマヤヒトデに変身して沈んでしまう。タマヤヒトデはちょっと見には何かの卵か石のように見えて、押して運んで台座代わりに使うこともできる。さらに、タマヤヒトデ同士を接触させると大爆発を起こして真下の岩を吹き飛ばしながら一匹のナズクラゲを生を生み出す。
「HELP」はアクションパズルゲームといっても、キー操作のテクニックは特に必要ではない。それよりもパズルを解く緻密な思考力が非常に要求されるゲームだ。難易度は非常に高い。何しろ操作といっても、できることといえばカーソルキーを押してガボガボを左右に移動させることと、ナズクラゲをつかんでいる手をシフトキーもしくは下向きのカーソルキーを押して離させることだけなのだ(マウスの左クリックで移動させ、右クリックで手を離させることもできる)。ちなみに、ガボガボはナズクラゲと接触すると自動的にその触手にしがみつく習性がある。
操作できることが少なく、キー操作のテクニックなどで失敗を取り戻すことができないので、マップクリアはただひたすら、地形と生き物たちの配置を読むその洞察力にかかっている。まさに詰め将棋のようなパズルゲームといってよいだろう。なお、HELPでは他のゲームではステージに相当するものをマップと呼んでおり、このマップをいくつも集めたものをステージと呼んでいる(ステージはあらかじめ三つ用意されている)。ゲームのシステムも詰め将棋のような「研究」をするのに適した機能を備えている。それまでの手順を再現する「RePlay」や、どうしてもマップをクリアできないときに解を示してくれる「GiveUp」、また、マップを直接指定して何回も同じマップを研究できる「MapSelect」など、じっくりと時間をかけてパズルを解くのが好きな人に向いたシステムだろう。
普通のパズルではもの足りず手強いパズルゲームを求めている人にお勧めのゲームだ。
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