まずは入門編から。操作にマウスの左右ボタンを使用するのがWindowsの基本のひとつだが、このマウスボタンとキーボードの合わせ技ができる、ということをご存知だろうか? 例えば、デスクトップ上の「マイコンピュータ」アイコンをダブルクリックすると、通常はフォルダウィンドウが開くが、【Shift】+ダブルクリックすると、ツリービューが付いたエクスプローラウィンドウが開く。つまり【Shift】+ダブルクリックは「フォルダウィンドウが開く」代わりに「エクスプローラ」を開く働きをするのだ。これは、マイコンピュータだけではなく、一般のフォルダアイコンをダブルクリックした場合などでも有効。この操作、普通なら右クリックメニューから「エクスプローラ」を選ぶところだが、これが一発で実行できるというわけだ。
【Shift】キー技は、まだある。例えば、テキストファイルのアイコンをダブルクリックすると、普通ならテキストファイルに「関連付けされたアプリケーション」が開く。しかし、時には、普段とは別のアプリケーションで開きたいということもあるだろう。こんなときには、そのアイコンを【Shift】+右クリックするとよい。メニューが表示されるが、その中に[アプリケーションから開く]という項目があり(画面1-1)、これを選ぶと「ファイルを開くアプリケーションの選択」ダイアログが表示され、関連付けされていないアプリケーションでも呼び出すことができる。このダイアログから[その他]ボタンを選べば、一覧に表示されていないアプリケーションも使用することができる。普段は「秀丸」を使っているが、今回だけは「メモ帳」を使いたい、といった場合には便利だ。
■IEの中でも使える【Shift】技
【Shift】キーは、Internet Explorerの中でも有効だ。例えば、他のページを呼び出す際にリンクをクリックするのが普通の動作だが、試しに【Shift】を押しながらリンクをクリックしてみよう。別のIEウィンドウが開き、リンク先ページが表示される。そう、【Shift】+リンクをクリック、という動作は、右クリック→[新しいウィンドウで開く]と同じ動作になる。[新しいウィンドウを開く]は、結構使う人が多いのではないだろうか? 【Shift】を使えば、いちいち「リンクを右クリックしてメニューから選ぶ」という面倒な操作をしなくてすむ。
次は、【Shift】を押しながら、メニューから[お気に入り]−[お気に入りの整理]を選んでみよう(画面1-2)。フォルダウィンドウが開き、「Favorites」フォルダの内容が表示されるはずだ。つまり、フォルダウィンドウを使って「お気に入りの整理」ができるわけだ。IE 5でWebシェル統合されている環境ならば、フォルダウィンドウのメニューから[表示]−[エクスプローラバー]−[フォルダ]を選べば、そのままツリービュー付きのエクスプローラに変えることもできる。
「お気に入りの整理」はIE 5でずいぶんと機能強化されたが、「そんな新しいユーザインタフェースなど大きなお世話、俺はこれまでのフォルダウィンドウの方が使いやすいのだ!」というような人にはお勧めの操作方法だ。
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