「Fumy RSS & Atom Maker」は、RSSフィード用のデータファイルを自動で作成してくれるソフト。指定したローカルフォルダにあるファイルの更新状態を調べ、検査結果からフィード用ファイルを自動生成してくれる。RSS 1.0/2.0、Atom 0.3の各形式のフィードを作成できる。
ファイルを作成するには、あらかじめ各種データを「プロジェクト」として設定しておく必要があり、サイト情報や作者情報、サイトの文字コード、情報抽出方法などを決める。そのほかにも、ファイルの更新状態に関係なく、常にフィードに含めるHTMLファイルを指定できる「固定追加ページ」や、任意のキーワードを用いた「除外規則」などを設定することが可能だ。
プロジェクト設定のうち、情報抽出方法では「ページタイトル」「サマリ」「エントリ内容」「ジャンル」をWebサイト内のどこから取得するかを細かく指定することが可能。<title>や<h1>といったタグに含まれているものをそのまま取得できるだけでなく、<div>や<p>タグで括られている文字列を丸ごと対象にすることもできる。
簡易FTP機能もあり、あらかじめアップロード先サーバのホスト名、アカウント名、パスワード、ディレクトリなどを登録しておけば、生成されたフィードデータを簡単にアップロードできるようになっている。Technorati (テクノラティ)やping.bloggers.jpなどの情報集約サイトに自サイトの更新を通知するping機能もある。更新通知を送る相手先は初期状態で九つが登録され、ユーザが自由に追加・編集することもできる。相手先のリストは全プロジェクト共通だが、「どこに送るか」の設定はプロジェクト単位で保持される。
設定が終わったら、あとは出力したいフィード形式を指定して実行すれば、フィードデータが自動生成される仕組み。生成中にファイル更新の抽出結果を編集することもできる。フィードデータが作られたら、それをFTPなどでサーバにアップロードすればよい。一度プロジェクトを設定しておけば、Webサイトの構成を大幅に変えない限り、数回のボタン操作でフィードデータを作成できる。
そのほかにも、試験機能としてPodcast用のRSSを出力するオプションが用意されている。作者・西村 文宏さんによれば、iTunesで認識される最小限の要素のみが出力されるという。