■日本語だけでなく、英語の入力も簡単に
本バージョンで追加された新機能で、大きな目玉になっているのが「英語入力支援機能 ATOK 4E」だ。日本語だけでなく、英語も格段に入力しやすくなった。半角アルファベット入力の「推測変換」モードでは、アルファベットを入力すると前方一致の変換候補が表示される。長い英単語も途中までのキー入力で変換できるようになった。
入力中にリアルタイムでスペルチェックをしたり、次にくる単語を予測して変換候補を表示したりといったことも可能。次にくる単語予測とは、例えば、「I_」(_はスペース)と入力すると「was」「have」「am」などの語が変換候補となるもの。キー入力なしで変換候補の中から次々に選択してゆくだけで、文書が書けてしまう(こともある)。
さらに、思い出せない英単語を入力したいときには、日本語のローマ字入力から英単語に変換することもできる。例えば、「seikaku」と入力すると変換候補の和英タブに「accurate《正確》」「character《性格》」「……」と候補が表示される。また「としょかん」から【F4】キー一発で「library」と変換させることも可能だ。
■Microsoft Officeでの利用にも大きなメリット
Word、Excel、PowerPointといったMicrosoft Office、そしてWindowsメール、Outlook Express、Outlook、さらにはInternet Explorerと連携した機能もある。
「Office連携ツール」をセットアップすると、Microsoft Office、Internet Explorerのツールバーに「ATOK」ツールバーが組み込まれ、単語登録や省入力候補の登録が行えるようになる。また、文書中やWebサイト上の文字列から「ATOK」対応電子辞典で意味を調べることもできる。さらには上記メールソフトに「Shuriken」を加えたメールソフトからメール辞書を作り、人名からメールアドレスを変換するといったことも簡単にできるようになる。
■国語辞典、英和辞典など、各種辞典類との連携
「ATOK」に対応した電子辞典は多数用意されている。これらの辞典と連携して、より効率的な変換を行える。連携可能辞典のうち「明鏡国語辞典」「ジーニアス英和/和英辞典」「ロングマン英英/英和辞典」「会社四季報企業名変換辞書」「『説得できる英文Eメール200の鉄則』文例」がパッケージされた「ATOK 2009[プレミアム]」バージョンや、「広辞苑第六版」がセットされた「ATOK 2009[広辞苑第六版セット]」、多数の専門分野辞典が別売で提供されている。