ガソリン価格の高騰が続き、遠出する場合の車の燃費が気になる人も多いだろう。燃費は、車の調子を知る上でも貴重なデータとなる。そんな燃費の計算を簡単に行えるソフトが「けちんぼ」だ。
燃費の計算方法はいわゆる「満タン法」。燃料を満タンにしてから次に満タンにするまでの走行距離と、そのときの給油量をもとに燃費が計算される。ユーザが入力するデータは日付、時刻、走行距離、給油量、燃料区分(レギュラー/ハイオク/軽油)、金額など。燃料メーカーはあらかじめ複数の銘柄を登録しておけば、リストから選択できるようになる。走行距離は、トリップメータのない車に配慮して、トータルの走行距離を入力することもできる。
走行距離や給油量、燃費などの合計/最高/最低/平均値などは、給油データの登録画面でも参できるが、「入力データ表示」画面ではデータを並べ替えたり、日付の範囲を指定したりして参照できるなど、より詳細なデータを得られる。燃費をグラフ表示することも可能だ。
入力データ表示には「1」と「2」の2種類の画面がある。表示の機能に関しては同じだが、内容に若干の違いがある。そのポイントは「満タン法」にある。「満タン法」では、2回目の給油を行ったときにはじめて、1回目の給油分で走った走行距離が確定する。よって、普通に表を作っていくと、給油のたびに前回分の燃費を計算することになってしまう。しかし、これでは給油データとその回の燃費データがずれてしまい、走行距離や銘柄をもとに燃費の良し悪しを比較するには都合が悪い。
この問題を補正し「給油データ」と「その回の燃費」が1行に並ぶようにしたものが「入力データ表示2」だ。この表示方法だと、最新の給油データはまだ燃費を算出できないので、データの表示が1件分だけ少なくなる。
入力データ表示1および2のほかには、月別の燃費一覧や燃料銘柄別の燃費一覧、区分別の燃費一覧などを表示することも可能。入力データをCSV形式で出力することもできる。
複数のデータファイルを切り替えて使うことが可能で、複数台の車を所有している場合も問題なく使える。