鉄道の旅で面倒なのが運賃の計算。長距離の旅になると特急/急行列車を利用する機会が増え、その分料金の計算が複雑になる。そんな煩わしい計算を自動的に行ってくれるのが「全国鉄道料金計算 Train Charge」だ。
ポイントは、JRと主な私鉄の特急/急行列車の料金計算のみに機能が絞られている点。各駅停車の駅を任意に選んでの計算はできないが、複雑な乗り換え設定を気にする必要がなく、簡単な操作で料金を調べられる。
いわゆる乗り換え案内ソフトの場合、ほとんどはまず乗車駅と下車駅を選択するという形だが、「Train Charge」の場合はメニューから列車名や路線を先に選択する。メニューに並ぶカテゴリーは大きく分けて3種類。ひとつは「のぞみ」「ひかり/こだま」「つばめ」などの新幹線。列車名をクリックするとただちにダイアログボックスが現れるので、乗車駅と下車駅を選べば、すぐに料金が計算される。
二つ目は、北海道や東日本といった地域名。三つ目はグリーン個室や寝台特急といった特殊な列車。これらを選択した場合は、さらにドロップダウンメニューが開き、特急や急行列車を運行している区間の一覧が現れる。この中から目的の路線を選択するという形だ。私鉄については東武、西武、京成、小田急、近鉄、南海電鉄の有料特急のデータが収録されている。
ダイアログボックス上での操作も簡単。あらかじめ路線が決まっており、乗車駅と下車駅をリストから選ぶだけでよい。あとは、列車によって繁忙期や閑散期を選択したり、寝台特急であれば2人個室/3人個室などの種類を選んで、「計算」ボタンをクリックする。片道/往復の運賃、大人/子ども料金、指定席や自由席などの特別料金がまとめて表示される。
乗り換え経路を比較したり、発着時間を詳しく調べたりといった鉄道マニア的な愉しみ(?)は味わえないが、出張などですばやく料金を調べたい多忙なビジネスマンにとっては、手軽でうれしいソフトだ。