太陽系近傍約1,000光年の恒星空間と銀河の分布を3Dシミュレートするソフト。ヒッパルコス星表8.5等までの61,699個の恒星と、2,365個の銀河、さらに601個の散開星団のデータを内蔵しており、この空間を自由に飛び回って、好きな星から見える星空をシミュレートすることができる。
シミュレーション画像が表示されるメインウィンドウのほか、星情報ウィンドウと星座線ウィンドウからなる画面構成。星情報ウィンドウでは、恒星に関する情報を得たり、表示などに関する設定を行ったりできる。星座線ウィンドウでは、星座に関する情報表示や星座線の編集を行える。また、メインウィンドウ下部には、よく使う機能をまとめた「ライブショーパネル」が置かれ、効率よく操作できるようになっている。
空間の移動は、視点となる恒星を指定することで行う。恒星の指定は、メインウィンドウに表示された星空から任意の恒星を選択するか、星情報ウィンドウまたはライブショーパネルのリストから選択して行う。選択した恒星へは自由な速度で、あたかも星間旅行をするような感覚で移動することが可能だ。
表示されるシミュレーション画像は、さまざまにカスタマイズすることが可能。恒星だけの表示はもちろん、恒星名の表示、銀河や散開星団(名)の表示、88星座や中国の星座の星座名や星座線表示など、さらには星座内の星と星との距離を表示したりできる。恒星の明るさも「見かけの等級」「絶対等級」「太陽からの等級」を切り替えられるようになっている。もちろん視界は上下左右に自由に動かすことが可能。好きな星から見たシミュレーション画像を、名前を付けて保存・印刷することもできる。
また、15,672個の星の固有運動、視線速度のデータを持っており、任意の時刻の星空を描いたり、恒星の3次元運動のシミュレーションも可能。さらに、既存の星座のほかに、好きな星を結んで星座線を引き、名前を付けて表示する、つまりオリジナルの星座を作るといった機能もある。