一人の人間をめぐって堕天使と悪魔が戦う、擬似3D見下ろし型のアクションRPG。同じ作者による「Summoned Redeemer」の外伝に位置づけられる作品で、「Summoned〜」の数百年前のエピソードという設定になっている。
舞台となるのは、天界と人界、そして魔界が共存する世界「エデン」。主人公の天使・インマヌエルは、天界で唯一の純天使(天使と天使の間に産まれた天使)で、元は人間であった他の天使たちと異なり、人間にも人界にもまったく愛着がなかった。しかし、皮肉なことに彼は「純天使」であるがゆえに、「将来、人界を滅亡から救う」と予言されたある一族の護衛を命じられ、人界におとされてしまう。かくして、クモン一族の守護者、堕天使・ジハード(インマヌエル)が誕生したのであった。
大きな特徴のひとつとなっているのが、登場人物たちを真上から見下ろした独特の視点での操作だ。主人公の移動はカーソルキーで行う(「Divine Strategy」ではすべての操作で同じ働きをするキーが複数用意されているため、それぞれの代表的なキーのみを紹介する)。同じカーソルキーを2回続けて押すと、前方の場合はダッシュ、それ以外の方向の場合はステップする。
攻撃および防御は、左右の手を別々に操作する。操作は、左手は【S】キー、右手は【D】キーで行う。手に防具を持っている場合は防御、武器を持っている場合は攻撃となる。両手に異なる武器を持つことも、ひとつの武器を両手で持つことも可能だ。【S】キーまたは【D】キーを押し続けてから離すことで「溜め攻撃」や、ダッシュ中に攻撃する「ダッシュ攻撃」を使うことができる。さらに、【S】キーまたは【D】キーを3秒以上押し続けることで「神閃光」を発射することも可能。ただし、「神閃光」は威力が大きい代わりに、自らの体力値を大幅に消費するので多用は禁物だ。
人に話しかけるのには【A】キーを用いる。また敵が瀕死状態のときに、敵に向かいながら【A】キーを押すことで言霊を発し、敵のマナ(生命エネルギー)を採取すると同時に、自分の体力を少し回復させることができる。
武器の装備やアイテムの使用は、【C】キーを押して表示されるメニューから行う。このメニューから抜けるときは【S】キーだ(重要)。そして、なぜかマニュアルには記載がない重要なポイントがひとつ! ゲームをセーブしたいときは「墓」に話しかけること。イントロをはじめ、ゲームの随所に挿入されたドラマシーンが非常に長い作品だけに、こまめにセーブすることが重要だ(セーブさえしてあれば、システムのバグで強制終了しても恐くない)。
あとは思う存分、武器を使って敵を叩きのめし、四散させるだけ。豪快な戦闘こそが「Divine Strategy」の最大の魅力といってよい。あちこちに隠されたアイテムを装備しながらひたすら敵と戦い、最後のクライマックスへと突入しよう!