「あまり目立つ派手なのは困るが、何かワンポイントで心休まるようなデスクトップアクセサリを使ってみたい」という人は意外に多いのではないだろうか? 今回の特集ではそうした人に最適なソフトとして、Wanderlusterさん作の「窓風鈴」シリーズと「窓添水」をご紹介したい。「窓風鈴」「窓添水」ともにコンパクトで、表示していてもあまり目立たないが、それでいて非常に日本情緒豊かで、使っているといつしか心が和んでゆく、そういうタイプのソフトだ。
作者のWanderlusterさんによれば、「窓風鈴」と「窓添水」のキーワードは「自然」「日本文化」「機能」。自然は「風や水」で、日本文化は「風鈴や鹿威し」で、そして機能は「メモリやCPUモニタ」で再現されているというわけだ。
四季をイメージした4種類の風鈴が揃う「窓風鈴」シリーズ
「窓風鈴」はその名の通り、アプリケーションウィンドウに吊り下がる風鈴をイメージしたデスクトップアクセサリである。夏をイメージしたオーソドックスな風鈴を皮切りに、「秋」「冬」「春」と順次発表され、現在では四季のすべてが揃ったシリーズソフトとなっている。
いずれの「窓風鈴」も基本的にはアクティブウィンドウの右上に貼り付くコンパクトなデザインで、常駐させても邪魔にはならない。季節や気分に合わせて吊るす風鈴を変化させることもできるし、4種類の風鈴をすべて、もしくは好みのものを選んでいくつかを同時に吊り下げることもできる。
|
|
(左)団扇を使って自分であおぐこともできる (右)操作はタスクトレイなどから行える |
吊り下げる位置を、アクティブウィンドウと関係なく、デスクトップ上の好きな位置に変えることも可能だ。その状態で常に全面表示させることも可能。いずれの風鈴もメモリモニタとしての機能を備えており、Windows全体のメモリ使用率に応じてグラフィックが変化する(どの部分がどう変化するかはそれぞれ異なる)。タスクトレイのアイコンにマウスを重ねることで、メモリの使用率をツールチップに表示させることも可能だ。
風鈴の鳴る条件は、メモリ使用率の増減時か、もしくはメモリ使用率とは関係のないランダムのいずれかから選択できる。風鈴が鳴る感度は「高」「中」「低」の3段階から選択可能。風鈴の音源は「DirectSound」「MCI」「sndPlaySound」の3種類から選択できるようになっている。音色が非常に重要なソフトだけに、できるだけよい設定で使用したい。
|
涼やかな風鈴の音が心地よく響く「窓風鈴」 |
「窓風鈴」シリーズの先駆けとなったのがこれ。風鈴自体のデザインや音色が最もオーソドックスで、多くの人がすぐに思い浮かべる風鈴のイメージが再現されている。涼やかな音色が非常に心地よい。
最初に作られたため、シリーズの他の作品にある「風の種類」を指定する機能はないものの、それ以外の機能はすべて備えている。「窓風鈴」では、メモリの使用率は風鈴から垂れ下がって揺れる短冊の色で表される。青い色が多いほど残メモリが多いことを示しており、メモリの使用率が高くなり、残メモリが少なくなるにつれて、短冊の赤い領域が広がってゆく。表示方法がシンプルで、メモリ使用率のわかりやすさはシリーズ一番である。
|
紅葉の美しさが特徴の「窓風鈴’秋」 |
「窓風鈴」シリーズの第二弾として作成されたのが「窓風鈴’秋」だ。「秋」をテーマに、風鈴の部分に楓をあしらい、その下に備長炭を吊したデザインとなっている。4本の備長炭が奏でる金属的な音色がとても美しい。
この作品から「風の種類」も設定できるようになった。風の種類は「そよ風」「木枯らし」「気まぐれ風」の3種類。メモリ使用率の変化は、楓の葉の色づき具合によって表現される。メモリの使用率が低いときは葉の色が薄く、使用率が高まるほど赤く紅葉してゆく。実際の使用率がどのくらいなのかは風鈴を見ただけではわかりづらいが、葉の色の変化が実に美しい。
|
年の瀬を思わせる音色が特徴の「窓風鈴’冬」 |
「冬」をテーマに作成された「窓風鈴」シリーズの第三弾。いくつもの小さな鈴(豆風鈴)と雪に被われた木をモチーフにしており、風鈴というよりはむしろクリスマスツリーを連想させるデザインだ。音色は、小さな鈴が一斉に鳴るものを基調に、鐘の音を追加することもできる。
この作品では、新たに「特殊効果」を設定できるようになった。特殊効果としては「鐘の音」「積雪と除雪」「降雪」の3種類が用意されている。メモリ使用率は豆風鈴の色によって表現され、使用率が高まるほど赤い豆風鈴の数が増えてゆく。なお、豆風鈴の色は、使用率を表す「赤」は固定だが、未使用率を示すもう一方の色は「青」「黄」「緑」など6色から選択できる。6色すべてによるランダム表示も可能だ。
|
「春」をテーマにした華やかさが特徴の「窓風鈴’春」 |
「窓風鈴’春」は「窓風鈴」シリーズの最後に登場したもので、「春」をテーマにした最も華やかな作品となっている。風鈴の上部は枝垂れ桜をモチーフに春めいたイメージを演出し、その下にパイプウニの足を多数吊したデザインである。吊されたパイプウニの足が奏でる、清涼感漂う金属的な音色がさわやかだ。
この作品では「特殊効果」として「花びらの舞い」を指定できる(少なめ、普通、多め、OFF)。メモリ使用率は桜の開花状況によって示される。メモリの使用率が高いときは蕾が多く、メモリの使用率が低くなるほど花が開いてゆく。
|
水のせせらぎと鹿威しの竹筒の響きが心地よい風流な「窓添水」 |
「窓添水」は、風流な「鹿威し(添水:そうず)」をデスクトップ上で表現したソフト。岩から流れ出る水のせせらぎと、敷石に打ち付けられた竹筒の響きが風雅な雰囲気を醸し出し、心を安らげてくれる。
「窓添水」も「窓風鈴」と同様、基本はアクティブウィンドウに貼り付くタイプのソフトだ。貼り付く位置はウィンドウの左下。色合いが地味で控えめなこともあり、常駐させてもあまり目立たず邪魔にならない。「窓風鈴」シリーズと同様、デスクトップの自由な位置に配置することもでき、その位置で常に前面に表示されるようにすることも可能だ。
流れる水の量は、Windows全体のCPU使用率を表しており、水量が多いほど使用率が高く、水量が少ないときは使用率が低いことを意味する。なお、「窓添水」では、「CPU使用率」に2種類あり、どちらを使用するかをユーザが選択できる点が特徴となっている。ひとつは、使用率の瞬間瞬間の変化に対応する「CPU瞬間使用率」で、もうひとつは、一定期間加算し続けた値によって変化する「CPU積算使用率」だ。さらに、CPU使用率と関係なくランダムに水量が変化する設定も可能だ。竹筒を支える支柱に、CPU瞬間使用率を示すメーターとCPU積算使用率を示すメーターの双方もしくは一方を選択して表示させることもできる。メーターの色合いを明るめ、もしくは暗めの配色に変えることも可能だ。
そのほか、ユーザの好みに合わせて、添水の鳴りやすさや音量の調整も可能。また、水の流れる音を出す/出さない、水の雫をグラフィックで表示する/しない、竹筒の響きに余韻を持たせる/持たせないといった特殊効果を設定することもできる。
(秋山 俊)