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複数のユーザ/アカウントを使い分けられるメーラ
MUSASHI
Version J-2.1
マルチユーザ、マルチアカウントに対応したシェアウェアの電子メールソフト(試用期間30日間)。PowerPC版と68K版があり、どちらも漢字Talk7以上対応(7.5以上推奨)となっている。
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■こんな人にお勧め!!
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複数のメールアカウントを使い分けたり、1台のマシンを何人かで共用しているような人。Mac以外のユーザとバイナリファイルのやりとりをしたい人にはお勧めのメールソフト。
グループ管理できるアドレス帳
メールソフトに求められる基本的な機能を過不足なく備え、ユーザインタフェースもわかりやすい。初めての起動時(初期設定未登録時)は、自動的に設定ダイアログボックスが現れるので、設定自体もわかりやすい。
アドレス帳では、宛先ごとにエイリアス(別名)を設定することができ、またそれをグループ単位で管理できる。宛先にグループ名を指定すれば同報配信も可能。受信したメールからアドレス帳に直接登録したり、グループやアドレスの並べ替えもできる。
登録したアドレスは、メール作成時にポップアップメニューから簡単に選択できる。また、マルチユーザ仕様らしく、送信者のメールアドレスや署名もメニューで簡単に切り替えられる。作成したメールは、送信ボタンをクリックすればすぐに送信される。複数のメールや、書きかけのメールをあとでまとめて送りたいというような場合は、いったん控えとして保存してから送信する。
フィルタ機能でメール管理
複数のメールアカウントを登録した場合、受信時にはすべてのメールサーバをチェックするか、特定アカウントのサーバだけをチェックするかを選択できる。メールボックスは個人別に設定されるが、共有設定を行えば、メンバーの誰もがその中のメールを見ることができるので、グループで1台のマシンを共有しているような場合に便利かもしれない。
メールボックスは自由に作成でき、アイコンの変更も可能。メールボックス間でメールをドラッグ&ドロップできるほか、フィルタ機能を使って自動的に振り分けることもできる。条件設定は二つまでで、ヘッダ部だけでなく本文中の文字列も条件として使える。
充実したバイナリエンコードのサポート
ファイルを添付する場合に重要なエンコード方式では、MacのスタンダードであるBinHexはもちろんBase64やuuencode/uudecodeにも対応。特にBase64は、AppleDouble/AppleSingleの二つのサブタイプにも対応するため、送信相手に応じたきめ細かな使い分けが可能だ。そのほかにも、Eudoraのメールやアドレスの取り込み、テンプレート、一定間隔でのメールサーバのチェックといった機能もある。
メールの容量によるダウンロード制限などができないとなどの弱点もあるが、一般的ユーザのニーズはほぼ満たした、よくできたメールソフトだといえる。
(福住 護)
作者のホームページはこちら。
ソフト作者からひとこと
そもそも私が「MUSASHI」を開発しようと思ったのは、自分が「これいいな。使いたいな」と思えるソフトがほしかったからです。最近では、大きく、重いソフトが多くなってきましたが、「MUSASHI」はあくまで軽快で、コンパクトなスタイルを守り続けたいと思っています。ですから、少々古いマシンや非力なマシンでも心配なく使っていただけます。
これまで、ユーザの方々の意見や要望を参考に頻繁にバージョンアップしてきましたが、今後もユーザの方からの意見を反映して積極的にバージョンアップを行っていくつもりです。
(弥園 護)
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