|
多機能なダイヤルアップネットワーク
RasManager
Version 1.00
家庭からインターネットに接続する場合、必ず使わなければならないのがダイヤルアップネットワーク。にもかかわらず、いまひとつの出来であることは誰も否定はできないはずだ。そこで、Microsoftがしないのならば、と作り出されたのがこのソフトだ。
-
■こんな人にお勧め!!
-
テレホーダイと料金固定プロバイダの黄金コンビ以外でインターネットに接続をしている、電話料金を気にしなければならない人。もちろん、テレホタイム以外の接続を気にしている人にもオススメ。また、複数のプロバイダを利用している人にも使ってもらいたいソフトだ。
ダイヤルアップネットワークの決定版!
インターネットに接続する際、必ず使わなければならないのがダイヤルアップネットワーク。ところが、使った人ならわかるとおもうが、このダイヤルアップネットワーク、使い勝手なんてことを考えず、ただネットワークに接続するだけの機能しかない。はっきりいって、ブラウザがどうのこうのという前に、Microsoftにはこの基本中の基本ソフトをきっちり作ってもらいたいものである。
そんな不満が形になったのがこのソフト。ウリともいえる特徴は、時間指定によるオートパイロット機能と、電話料金とプロバイダ料金の二つを自動積算する機能だ。
ネットサーフィンやチャット、ネットワークゲームなどに夢中になっていて、ついついテレホーダイタイム以降も電話回線を接続し続けていたなんてことがないだろうか? その結果、予想外の請求書を見て後悔したことがないだろうか? そんな事態を避けるには、指定時間になったら回線を切断するのが一番。
料金自動積算機能も、平日昼間や休日夜間といった設定のほか、テレホーダイやテレチョイスなどの各種割引、NTT以外の電話会社の料金設定など細かく指定できるようになっているので、正確な電話料金が表示される。もちろん、プロバイダの料金設定も同様。これによって、その月にどれくらいインターネットを使ったかがすぐわかるというわけだ。コストダウンを考えたいならぜひ利用したい。
そのほかにも機能は満載!
ごく普通に使うだけでも、メリットがあるのは上で述べた通り。だが、メール着信通知機能や、外部プログラム機動機能、リダイヤル機能、通信履歴の管理など、次から次に進化し、機能が追加されてきている。それでいながら、シェアウェア料金が400〜500円と非常にリーズナブルなのもうれしい。
もっともっとインターネットを使いこなしたい人は、一度使ってみてはどうだろう?
(芹澤 亮)
作者のホームページはこちら。
ソフト作者からひとこと
OSR2やWindows NTだとだいぶよくなってきているのですが、Windows 95標準のダイヤルアップだと「格好が悪い」「使いにくい」など、不満が多いのが事実です。また、世の中に有料・無料といろいろなダイヤルアッププログラムがありますが、これまた気に入ったものが皆無でした。まず、プログラマとして言いたいのが、Windows 95の仕様をちゃんと理解していないプログラマが非常に多いことですね! 「私はサンデープログラマだ」という人も、やっぱりWindows 95の仕様をちゃんと理解し、ちゃんとプログラムを作ってほしいと思います。そういう意味で「ほしいものは作る」という思いのもとに作ってみました。
開発中に苦労した(している)のは三つあります。一つは、自分が原因ですが、ダイヤルアッププログラムの仕様が英語しかなく、仕様の意味を理解するのが大変だったこと。二つめは、OSのバージョン(Windows 95、OSR1、OSR2……)です。OSのバージョンが違うたびに、ダイヤルアップの仕様が追加され、それぞれのOSに依存しないように、インプリメントするのがま大変でしたね! 同じことはTAPIにも言えて、現在このTAPI周りに苦労をしています(^^;(TAPI関係をちゃんと使うようにするバージョンも近々公開する予定です)。三つめは、Windows 95のダイヤルアップを調べてみると、公開されていない仕様が数多く使われていたことです。非公開の有用な機能を使えるようにするのに、今現在苦労しています。簡単に作るなら、RADツールでほんの数十行でできてしまいますが、あえてC++(MFC)で10,000行以上コーディングして、不満のないレベルまで、仕上げています。
ともかく、スタートアップに登録し、常駐させて使ってください。必要なときは、タスクバーから、接続&切断ができます。これが基本機能ですから! あとは、必要に応じて、課金を見たり、メールをチェックするような機能を使っていくとよいでしょう! 機能的には、現在流通しているダイヤルアッププログラムには、引けをとらないと思います。デザイン的には、まずご満足できるレベルだと思います。
今後のバージョンアップ予定としては、まず無通信時間指定での自動切断をサポートしたいと考えています。一度使ってみれば分かりますが、無効になっている項目が将来サポートする機能です。今現在では、OLEオートメーションとして外部プログラムからの制御と、OSR2のダイヤルアップで実現している転送バイト(送信と受信)を表示したり、また、画面をもっと動きのあるパネルにしようと思っています。本職が忙しく、頻繁に機能強化ができるか難しい状況ですが、ユーザの要望があれば、どんどん機能拡張したいですね! また、RasManagerは、セットアップやEXE自動解凍などで構成されていますが、これらも自作です。これらは一般ユーザは意識しない部分ですが、結局はユーザの負担を軽減できるものと考え、自作してしまいました。こられのソフトは現在、Vectorにて公開していますので、プログラマの方には使っていただけたらよいと思います。
(坂巻 正巳)
|