初リリースから現在まで
この「窓フォト」は、2010年11月に最初のバージョンをリリースしました。当初は「囲った範囲をキャプチャする」というメイン機能と、あとは少し付加機能がついているだけでした。私が当初、思い描いていた機能は実装できていたので、当時はこれで満足していました。しかし、いざリリースしてみると、意外にユーザのみなさまからの反響が大きく、さまざまな要望をいただきました。また、ブログなどで不満や要望などが書かれているのもちらほら目にしました。「保存ファイル名の柔軟性を上げてほしい」「キャプチャ実行後に通知を出してほしい」「もっと手早くキャプチャを実行したい」など、私があまり意識していなかったことがほとんどでした。
それらの要望を可能な限り一つひとつ実装していく中で、「じゃあ、ここもこうしてみよう」という気づきが増え、さまざまな付加機能を実装することができました。私自身、スクリーンショット撮影ソフトにこれだけの付加機能を搭載し得るとは思っていませんでした。
ユーザのみなさまからのご意見やご感想とともに「窓フォト」が成長し、私自身も成長できたと思っています。
開発中に苦労した点
ユーザの環境ごとの挙動の違いをなくすようにするのが苦労しました。例えば、「Windows 7では正常に動作するけれど、Windows 8では余分なところまでキャプチャされてしまう」といったようなものです。どちらかに合わせると、どちらかがおかしくなるというような事態になりかねませんので、どのように対応するか考えるのがとても苦労しました。現在では、大体の環境で正常に動作するようになっていると思います。
ユーザにおすすめする使い方
基本部分ですが、ぜひ「自動保存」を使っていただきたいと思います。範囲を指定してキャプチャしたら、直にその画像ファイルが保存されるというのは、「窓フォト」の原点にして最大の強みだと思っています。「窓フォト」の範囲指定は、「一発勝負」ではありません。上に下に、右に左に、拡大に縮小、すべて1ピクセル単位で細かく指定して、納得してからキャプチャを行うことができます。
ほかにも、何かのソフトのコンテキスト(右クリック)メニューや、一瞬しか出ないポップアップ表示なども、設定を変えれば簡単にキャプチャできます。位置と大きさを自在に指定できる「窓フォト」を活かして、ぜひ、無駄のない、きれいなスクリーンショットを撮っていただければと思います。
今後のバージョンアップ予定
クラウドやSNSへの対応を強化してゆこうと考えています。
現在、独自の「ワンタッチソフトサーバサービス」という閉じた環境を使うことで画像の共有が行えますが、一番需要があると思われるTwitterには対応していません。Twitterへの対応は、過去幾度となく挑戦したものの、技術不足により実現できていない機能です。Twitterがなくなる前に対応できるよう、全力を注いでゆきたいと思います。
もちろん、それ以外の新機能や不具合修正も当然、実施してゆきますので、ご要望等があれば、フィードバックをいただければと思います。
(ワンタッチソフト)