非常にカスタマイズ自由度の高い青空文庫(にも対応した)ビューアだが、筆者は、カスタマイズ性の高さより、むしろ「青空コンシェルジュ」との連携による“青空文庫公開作品閲覧時の操作性の高さ”に惹かれた。「OyaziViewer」をダウンロード・解凍し、適当なフォルダに格納しさえしておけば、「青空コンシェルジュ」の起動から青空文庫公開作品の閲覧までは実にスムーズ。表示スタイルの選択は「青空コンシェルジュ」側でもでき、快適なことこの上ない。まさに「コンシェルジュ」の名に恥じないサポート(?)プログラムだ。
青空文庫公開作品ではなく、一般的なテキストファイルなどを閲覧することももちろん可能。テキストファイルの閲覧は、「ファイル」メニューからの対象ファイルの指定や、「OyaziViewer」メイン画面やショートカットアイコンへのドラッグ&ドロップで行える。クリップボード上のテキストを表示させたり、URL/ファイルパスを指定して、ホームページのテキスト(画像)やローカル/ネットワークドライブ上のテキストファイルを表示させたりすることも可能だ。
作者のホームページの「改訂履歴」では、2017年9月に公開予定の次バージョン(Ver.1.3.1.1)、さらにその次のVer.1.3.2.0での不具合対応予定、機能追加予定などが公開されており、今後にも期待を持たせてくれる。
(薬袋 壮輔)